Summer Rainbow. (ページ20)

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【20】逆方向の彼と、同じ方向の彼ページ20

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潤「・・・じゃあ今夜は、ここらでお開きってことで」

松本さんのその一言で、みんながそれぞれに帰り支度を始めた。

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翔「Aちゃん、近くまで送るよ。方向どっち？」

松本さんのお店を出たら、櫻井くんに呼び止められた。

「コッチです」

翔「そっちかぁ……(笑)」

「もしかして、真逆でした？」

翔「うん(笑)でも夜道危ないから送るよ」

こういう所、本当に紳士だと思う。

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智「しょおくぅ～ん！一緒に帰ろぉよ？」

翔「うぉ(笑)智くん・・・」

酔っ払った大野さんが、櫻井くんの腕に巻き付いて、櫻井くんは困り顔。

智「いっつも送ってくれるじゃぁ～ん」

酔っ払って、いつも以上に可愛く見える大野さんを、櫻井くんは放って置けないみたい。

「フフッ。酔うと可愛くなるんですね、大野さん」

翔「多分楽しかったから飲みすぎたんだと思う」

「今夜は大野さん送ったげて下さい。私は終電もタクシーもありますから」

翔「本当ごめんね？じゃあ帰りの交通費だけでも・・・」

「大丈夫です！お気持ちだけで。ありがとうございます」

翔「じゃあ、次会う時は……ね？」

・・・サラッと次なんて言われて、少し驚く。

今日一夜だけの事だと思ってたから。

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雅紀「あーあ。大ちゃんまたベロベロじゃん(笑)」

遅れて、松本さんのお店から出てきた相葉さんが大きな声で笑った。

潤「俺、七海ちゃん近くまで送ってくるわ」

松本さんのカッコイイ発言に、相葉さんがヒューヒューと楽しそうに冷やかす。

私もまさかの発言に驚いたけど、心の中で“七海よかったね！”ってVサイン。

七海は、松本さんの隣に立って嬉しそうに笑っていた。

雅紀「あ、じゃあAちゃんは・・・」

七海「Aの家、コッチ方面なんですけど同じ方向の人いますか？」

雅紀「あ、じゃあニノだ！」

「え！？」

潤「ニノ、Aちゃんのこと頼むね」

櫻井くんの時のような断る暇なんてなく、トントンと話を進められ、二宮さんと帰ることに。

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七海「・・・応援してる！お互い頑張ろ！？」

コソコソっと七海が近寄って来たと思ったら、フフフって意味深な笑みを浮かべて足早に去って行った。

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