Summer Rainbow. (ページ18)

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【18】変化する呼び名ページ18

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翔「じゃあ、Aちゃんからいこっか(笑)」

「あ、はい。二ノ宮Aです」

「で、俺がもう一人のニノミヤってことね。二宮和也です」

・・・この時、初めてこの人の名前を知った。

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一通り自己紹介を終えたら、あとはお酒を飲んで料理を食べて、お話するだけ。

チラッと隣の七海を見ると、仲良さそうに松本さんとワイワイおしゃべりしていて安心した。

翔「・・・Aちゃん」

「あ、櫻井さん」

そんな私を見て気を遣ってくれたのか、櫻井さんが話しかけてくれた。

翔「“さん”付けじゃなくて良いのに(笑) 」

「あ、じゃあ・・・櫻井くん？」

翔「フハハ(笑)下の名前で全然良いのに」

大口開いて笑う櫻井くんを見て、緊張していた気持ちが少しずつ溶けていく。

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翔「この前、本当にありがとね」

「あ、いえ。無事に、櫻井くんのトコに戻って良かったです」

翔「え？」

「えっと・・・スマホ？」

・・・この前から何度も『ありがとう』と言われるから、あのスマホは櫻井くんのだと思ってたけど。

違ったのかな？と、一瞬不安になる。

翔「あ・・・うん、助かったよ」

でもすぐに笑顔になった櫻井くんを見て、そんな不安はすぐ消えた。

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翔「てゆーか、俺の方こそ勝手に“Aちゃん”って呼んでたけど大丈夫？！」

「全然大丈夫ですよ」

少し慌て具合の櫻井くんにニッコリ笑ったら、櫻井くんも笑い返してくれた。

「・・・あ」

翔「ん？どうかした？」

「あ、いや・・・」

目の前に座ってた二宮さんがスッと立ち上がって、どこかに行ってしまったのを見て

思わず声を上げてしまったけど、何でもないフリをした。

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けど、櫻井くんは気になってるようだったから、何気ない感じを装ってちょっとだけ探ってみる。

「二宮さんって、何のお仕事されてるんですか？」

翔「・・・ニノ？」

「はい。さっき二宮さんだけ職業について、何も言ってなかったから……」

翔「あぁ。ニノは、ピアノ講師だよ」

「ピアノ講師・・・」

私の中でのイメージと合わなかったから少し意外に感じたけど

・・・あの人のピアノを聴いてみたいと思った。

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