Summer Rainbow. (ページ15)

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【15】高鳴る胸ページ15

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櫻井さんからのメッセを受け取ってから、土曜日まで、あっという間で。

七海「今夜、MJに会える～♪」

と、さっきから七海がオリジナルソングを歌ってばかりいる。

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「櫻井さんからメッセ来てる？」

七海「うん。【7時にどうですか？】だって！」

「じゃあ、それまで買い物しない？」

七海「あ～ゴメン、A！私これから美容室予約してて」

「そっか、MJのためにね！じゃあ私、7時前くらいにお店の前で待ってるね？」

七海「ごめんね、ありがとう」

それから一旦、七海とは別行動を取った。

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7時になる10分前。

ショッピングを終えた私は、少し早く来てしまったみたいで、七海はまだいなかった。

気になってスマホのメッセアプリを開いてみると、そこには七海からの新着が。

【ゴメン！今向かってるんだけど、7時に間に合わなさそう……】

【私は遅れていくから、Aは先に入ってて？】

と追加のメッセが送られて来たのを見て、すぐに返信して、お店へ一歩足を踏み入れた。

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◇「いらっしゃいませ。ご予約されてますか？」

「・・・あ、えっと……」

入ったは良いものの、予約してるのかも分からないし、してるなら誰の名前かも分からない。

◇「お客様のお名前を伺っても宜しいでしょうか？」

「あ、ニノミヤです」

◇「ニノミヤ様ですね。当シェフの松本の名前で予約が確認出来ましたので、ご案内します」

どうぞ、と言われるがままにウェイターについていったら、既に1人の男の人が席に着いていた。

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「こちらにどうぞ」と通されるまま、見知らぬ男の人の前に座る。

それに気付いた目の前の男の人が、ゆっくりと顔を上げた。

色白な肌に、長めの前髪の奥に見える琥珀色の瞳。

・・・何か引き込まれるようなモノを感じて、目が離せなかった。

「あ……えっと、二ノ宮です」

「・・・ん？」

男の人の唇が緩く円を描いて、首が片方に傾いた。

その仕草に、思わずドキンと胸が鳴った。

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