もう朝だよ【あほの坂田。】

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あれからすぐにみんなに連絡して病室にさかたんを心配していた人が大集合した。




「 心配させんなよ、ばかっ… 」

「 ほんまに、あほっ、心配したんやからな！ 」

「 …っ、心配させんといてよ、坂田のあほ 」



あほあほ言うなよ！それとセンラ、そこはあほの坂田やろ！なんて人の心配をよそにいつも通りの彼。

みんなそれが嬉しいのだろうけれど。




『 よかったね 』

「 ああ、ほんまによかった 」




って、みんなのこと幸せそうに見つめる彼に今はそっとしといてあげようと彼女なりに気を使ってみた。




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


『 起きろー！！さかたん！ 』

「 んー、あと5分… 」

『 まだ懲りないのか！！ 』

『 …起きてよ 』

ｶﾞﾊﾞｯ
「 起きる！起きた！！ 」

「 A…こっち来て？ 」




そう言って、腕を広げる彼。
言われたとおりのそのそと彼の元へ行く私。




「 ごめんな？ちゃんと起きたから 」

『 ほんと、ねぼすけ… 』

「 うん、そうやな 」




小さい子供をあやすかのように優しく私を抱きしめて言う。





「 おはよう 」

『 おはよう 』




今日はちゃんと起きたね。





『 んー、朝ごはんうまっ 』

「 うわ、自画自賛や 」

『 うるさい、美味しいだろ 』

「 うん、確かにうまい 」





こんなやりとりもいつも通りに。





「 なあ、明日は今日より少し早めに起こして？ 」

『 …？何かあるの？ 』

「 うん、もっと早く起きてAとの時間埋めたいから 」

『 っ！！/// 』

『 んふふ、起こしてやんよ 』

「 ありがとう 」




2人で笑い合う。





「 俺のことこれからも毎日起こしてくれませんか？ 」

「 結婚してください 」


『 〜〜っ、はいっ、喜んで！！ 』




こんなことはもう少し先のお話＿＿＿。




【 もう朝だよ 】fin.

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