名取先生と、2 (Daiki.A)

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あなたさいど


数日後

貴「おはよう！さとみちゃん！今日の調子はどうですか？」

上「普通。」

貴「は？」


でた！反抗期の中学生が学校帰り親に［今日どうだった？］って聞かれて答えるのがめんどくさいときに出るセリフNo.1！

上「普通。」

貴「、、、普通なら大丈夫そうですね。良かった。」


上「アンタは今日も相変わらずメイクが濃いですね。」

貴「は？」

上「フフww」

貴「中学生が大人にメイクのことで口出しするんじゃありません！ってか最初からずっと思ってたんだけど、そのアンタって呼び方なんとかならないの？［先生］でしょ！」

上「いちいちうるさいなぁ。そんな細かいこと言ってるから彼氏できないんだよ！」


貴「もう、すぐその話！」


上「あ、」


さとみちゃんが見た先にはさとみちゃんと同い年くらいの子供たちが数人集まっていた。

貴「なに？あの子たち、お友達？」

上「うん。同じクラスの仲いいメンバー。」

貴「へぇー、あの中に好きな子とかいないの？」


ちょっとからかってやろうと思ってこんなこと言ってみた。

上「モテないアンタに言うわけないじゃん。」

貴「っ、ですよねー。」

まあ、答えてくれるハズないよな。


上「一番右の青い服。」

貴「え？」

上「そいつ！、、好きな人」


さとみちゃんの声が消えてしまいそうにだんだん小さくなっていった。

本当に教えてくれるなんて思わなかった。


貴「へぇー、ああいう子がタイプなんだ。、、、ちゃんとメンクイだねww」

上「は？顔も大事なポイントでしょ！」

貴「フフwwごめんごめん、確かにそうだねww」

上「絶対見抜いてやる！」

貴「え？」

上「アンタの好きな人。どーせ医者かナースでしょ？」

貴「は？、、、鋭いじゃん。」

上「やっぱりww」


まさか患者さんと、中学生と、恋バナをするなんて。

でも、それだけ私に心開いてくれたんだってうれしかった。

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