63 ページ15
名取さいど
パソコンでカルテの整理をしていた。
上「名取先生。」
名「ん?」
隣のベッドからさとみちゃんが俺のことを手招きして呼んだ。
名「なに?」
上「アイツ、」
名「え?」
上「アイツ!」
名「ん?、、、ああ、坂下?」
上「そう。、、、アイツのお父さんってさ、、もう亡くなったの?」
名「、、、ああ。二週間前くらいにね。」
上「二週間!?、、、つい最近じゃん、、、」
さとみちゃんの視線の先には、笑顔で患者さんに話し掛けている坂下がいた。
上「はあ、、、よくあんな普通にしていられるよね。大切な親亡くして。」
名「、、、本当だよな。ってかなに用ってそれだけ?」
上「先生さ、、、、アイツのこと好きでしょ。」
名「は?」
上「だから!アイツのこと、先生好きでしょ!」
名「、、、は!?」
上「バカ!声デカイは!」
名「はあ、話しはそれだけですか?だったらもう静かにしててください。」
上「ちゃんと言ってやってよ。アイツに先生の気持ち。」
なんでこの中学生には全部わかってしまうのだろう。こんなにもハッキリと。
名「、、、君には関係ないだろ。」
上「あーごまかしたー」
だからベタベタ絡んでくる子供はキライなんだ。
137人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
姫乃 - すごく面白くて読んでて楽しいです!更新頑張ってください! (2018年10月30日 19時) (レス) id: 7fe36c8cdf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミニトマト | 作成日時:2018年9月30日 13時