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名取さいど


パソコンでカルテの整理をしていた。


上「名取先生。」


名「ん?」


隣のベッドからさとみちゃんが俺のことを手招きして呼んだ。


名「なに?」


上「アイツ、」


名「え?」


上「アイツ!」


名「ん?、、、ああ、坂下?」


上「そう。、、、アイツのお父さんってさ、、もう亡くなったの?」


名「、、、ああ。二週間前くらいにね。」


上「二週間!?、、、つい最近じゃん、、、」




さとみちゃんの視線の先には、笑顔で患者さんに話し掛けている坂下がいた。



上「はあ、、、よくあんな普通にしていられるよね。大切な親亡くして。」


名「、、、本当だよな。ってかなに用ってそれだけ?」


上「先生さ、、、、アイツのこと好きでしょ。」



名「は?」


上「だから!アイツのこと、先生好きでしょ!」



名「、、、は!?」



上「バカ!声デカイは!」



名「はあ、話しはそれだけですか?だったらもう静かにしててください。」



上「ちゃんと言ってやってよ。アイツに先生の気持ち。」




なんでこの中学生には全部わかってしまうのだろう。こんなにもハッキリと。




名「、、、君には関係ないだろ。」


上「あーごまかしたー」




だからベタベタ絡んでくる子供はキライなんだ。

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姫乃 - すごく面白くて読んでて楽しいです!更新頑張ってください! (2018年10月30日 19時) (レス) id: 7fe36c8cdf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミニトマト | 作成日時:2018年9月30日 13時

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