名取先生と、 (Daiki.A) (ページ48)

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名取さいど

岩「知念先生。、、、、追いかけてあげなくていいの？」

知「え？」

岩「だって、好きなんでしょ？坂下先生のこと。、、、行ってあげなよ。」

知「僕は、いいよ。」

岩「なんで？」

知「僕が、今かけてあげる言葉なんてわからないから。」

伊「別に、わざと話さなくてもいいんじゃねえの？」

知「え？」

伊「ああいうとき、ただ誰かがそばに居てくれるだけで、うれしいんだと思うよ。俺は、」

ただ、そばに居るだけ、、、、

知「そっか、、、じゃあ、僕が行かなくてもいいと思う。僕が行くよりも喜んでくれる人がいるからさ。」

そう言って、知念はなぜか俺の目を見て、ニッコリ微笑んだ。

名「え？」

知「名取先生、行ってあげなくていいんですか？」

伊野尾のヤツ、ニヤニヤししやがって、、、、ムカつく。

だけど、俺はなんか今すぐ坂下に会いたくて、

じっとしてられなくなって、

走って坂下の元へ向かった。

まだ、この辺に居るなら、きっと"あそこ"だろう。

何もできない俺ができること。

何がなんでも、坂下のそばにいてやること。

これが、俺のできることだ。