名取先生と、 (Daiki.A) (ページ46)

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あなたさいど

私は、お父さんの手を握った。

まだ、あたたかかった。

生きているんだって思った。

貴「お父さん、、、」

どうしようもなく、胸が苦しかった。

そんなとき、

父「、、、、A？」

貴「お父さん⁉」

緋「意識少し回復した。」

貴「お父さん。私だよ、私。Aだよ？お父さん、わかる？」

父「ああ、、、、ずいぶん大人になったな、、、」

お父さんが笑った。

私は、涙が溢れてきた。

とまらなかった。とめられなかった。

貴「私、医者になったんだよ？お父さん。」

父「おお、、、すごいな。、、、、おめでとう。」

貴「お父さん、」

父「A、、、、立派になったな。」

お父さんは、また目を閉じた。

動かなくなった。

どんどんどんどん、握った手が冷たくなっていった。

名「やばいな、、、」

貴「お父さん！！お父さん！！」

緋「心破裂、、、」

貴「お父さん！！お父さん！！」

ピーーーー

貴「お父さん！！」

私が、本当に救いたかった命は、救えなかった。