４８話 ページ8
｢ねぇ…待ってよ……なんで担いでんの…｣
｢用は済んだだろ、さっさと寝ろ。｣
｢オカンですかあなたは…てか下ろして…歩けるよ私…｣
嫌な予感は的中。勝己は私を担ぎ上げていた。
勝己に問答無用で担ぎ上げられ、どうにも抵抗が出来ない私。こういう時の勝己の行動力にはどうにも頭を悩まされる。
担ぐし抱きしめるしキスはしてくるし。
勝己にとってパーソナルスペースってものがないのか不思議でたまらない。縄張り意識みたいなのが強そうだから、勝己にとってのパーソナルスペースは凄くありそうなのになぁ…実に不思議だ。なんでこういうことが恥ずかしげもなく出来るのか…こっちは常に恥ずかしくて堪らないのに…
部屋に到着すると勝己は私をベッドにボスンと落として、近くに腰を下ろした。
｢…勝己、寝ないの？｣
｢Aが寝たらな。｣
｢えぇ…子供じゃないんだってば私…｣
｢知ってる。｣
｢…っ！｣
グッ、いきなりと近づいて、唇が触れるか触れないか既の所で、勝己は止まった。
息がかかるくらい近い、私の心臓の音が勝己に聞こえないか、不安になるくらいの距離。
なんで、そこで止まったんだろう…
うるさい心臓をなんとか抑えながら、ゆっくりその場を離れようとすると、腕を掴まれまた引き寄せられた。
｢期待したか？｣
｢…は………？｣
ボッッ、と頬に熱が集まるのを感じた。
目の前にいる勝己は意地が悪そうな、それでいてどこか嬉しそうな笑を浮かべてた。
なんだその顔、なんだその腹黒そうな顔…腹立つ…期待ってなんの話、期待なんかするわけない、するわけ…ない…のに。
｢否定してみろよ。｣
｢して…ない、期待なんか…｣
｢ハッ、ちっせー声だなぁ？｣
｢期待なんか、してなっ…！！｣
挑発的な勝己の発言に抵抗したくて、腹から声を出そうとしたら手のひらで口を塞がれた。｢うるせんだよバカ｣、と言いながら、相変わらず勝己はどこか楽しそう。
不服というか、なんというか…この野郎……
勝己の手のひらから香る甘いニトロの匂いに、酔わされているような気分だった。
｢じゃーな、大人しく寝ろよ。｣
｢寝るよ、アホ…｣
それだけ言うと、バタンと部屋の扉が閉まり、部屋に取り残された私。
勝己に触れられた部分が熱を持っているのがわかる、ねぇ勝己、もう無理だよ……心臓がうるさい。
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名取(プロフ) - コナさん» コナさんさえよければ覗きに行ってみてください、私なりの解釈になってしまうとは思うんですが、楽しんでもらえるように上鳴くんのお話更新頑張りますね……！！ (2018年12月1日 0時) (
レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - コナさん» コナさんありがとうございます、そしてとても長い2ヶ月間お待たせして本当にすみません、リクエストくださった上鳴電気くんの小説スタートしました。1日5話更新は難しいのですが今後はコツコツ更新させてもらいます。 (2018年12月1日 0時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
コナ(プロフ) - 名取さん完結おめでとうございます！とても素敵なラストでした。爆豪くんの解釈が一致していたので違和感なく読むことが出来ました。素敵な小説をありがとうございました。 (2018年10月4日 17時) (レス) id: e552838be7 (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - コナさん» コメントありがとうございます、恐縮です…私には勿体無いんじゃないかと思えるような言葉をくれて…ありがとうございます、とても嬉しいです。新作の準備と今作の更新、これからも頑張らせていただきますね…！ (2018年7月7日 10時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - 小豆さん» コメントありがとうございます、爆豪くんの作品は書いてて不安な点も幾つかあったので、そう言っていただけて安心しました。応援してくれてありがとうございます、励みになります。これからも更新頑張らせていただきますね…！ (2018年7月7日 10時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名取 | 作成日時：2018年6月25日 12時
