５５話 ページ15
｢あ"？｣
｢いや〜ちょっと聞いてくれよ。｣
｢…｣
切島くんは突然勝己を呼び出したかと思うと、目の前で何やらコソコソと話し始めた。勝己に今日のテストが駄目そうだったことがバレたらどうしよう…と、私は不安で仕方ない。
切島くんからの耳打ちを聞いている勝己の顔が、段々と険しくなっていく。眉間のシワヤバイよ…これはもうテストのことバレたんだろうな…
もうダメだ、終わった…と思い静かに机に突っ伏していると、｢おい｣と、唸るような声で話しかけられた。もう怒ってるじゃん。顔上げたくないよ…怒った顔見たらさすがにヘコむよ私…
｢顔上げろ。｣
｢やだ。｣
｢あ"？｣
｢ごめんなさい上げます。｣
｢いちいちンな事でヘコんでんじゃねーカス、お前が100点取れねぇことなんざわかってんだよ。｣
｢エッ、今サラッと馬鹿にされた気が…｣
勝己はそれだけ言うと、スタスタと自分の席へと戻ってしまった。ヘコむなと言われた挙句、一言馬鹿にされて終わった。
え………怒らないんだ…なんで怒らないわけ？？？？逆に怖いよ？？？
怒られなかったことに私は困惑していると、切島くんがお腹を抱えて笑いはじめた。
な…なんで笑ってんの切島くん……何に対する笑いなんですかねソレ。
｢爆豪って本当に言葉足らずなんだよな〜、んでもって來栖のこと好きなのが超伝わってくるわ！！｣
｢……切島くんが勝己にバラしたせいで私馬鹿にされたんだけど。｣
｢アレは馬鹿にしたわけじゃねぇだろ？｣
｢…？｣
｢來栖が早退してあの日の授業受けられなかったことわかってるからああ言ったんだろ？俺でもわかったぞ。｣
なん…だって………？
切島くんのその言葉に私は言葉を失い、そして勝己の言葉を思い返す。｢お前が100点取れねぇことなんざわかってんだよ｣だっけ……でも本当に切島くんが言ってた通りの意味なのかな。ただ単に馬鹿にしてるだけっていうのも有り得るよね？
でも…あ〜………ダメだ……疑いたくないって思ってる自分がいる。
私はどうも、勝己の言葉の本当の意味を汲み取ることが出来ずにいるらしい。勝己はふとした瞬間に、ちゃんと優しくしてくれてるのに。
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名取(プロフ) - コナさん» コナさんさえよければ覗きに行ってみてください、私なりの解釈になってしまうとは思うんですが、楽しんでもらえるように上鳴くんのお話更新頑張りますね……！！ (2018年12月1日 0時) (
レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - コナさん» コナさんありがとうございます、そしてとても長い2ヶ月間お待たせして本当にすみません、リクエストくださった上鳴電気くんの小説スタートしました。1日5話更新は難しいのですが今後はコツコツ更新させてもらいます。 (2018年12月1日 0時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
コナ(プロフ) - 名取さん完結おめでとうございます！とても素敵なラストでした。爆豪くんの解釈が一致していたので違和感なく読むことが出来ました。素敵な小説をありがとうございました。 (2018年10月4日 17時) (レス) id: e552838be7 (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - コナさん» コメントありがとうございます、恐縮です…私には勿体無いんじゃないかと思えるような言葉をくれて…ありがとうございます、とても嬉しいです。新作の準備と今作の更新、これからも頑張らせていただきますね…！ (2018年7月7日 10時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - 小豆さん» コメントありがとうございます、爆豪くんの作品は書いてて不安な点も幾つかあったので、そう言っていただけて安心しました。応援してくれてありがとうございます、励みになります。これからも更新頑張らせていただきますね…！ (2018年7月7日 10時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名取 | 作成日時：2018年6月25日 12時
