４２話 ページ2
勝己の背中に乗っているわけだから、凄く密着しているわけで。怒らせないようにしないと…っていう緊張感で身体中強張りそうだなって思ってたのに、案外そうでもなかった。
｢本気で吐きそうになったら言え。｣
｢うん。｣
｢俺の背中で吐いたらぶっ殺す。｣
｢う、ウッス……。｣
勝己は物騒なことは言ってきても、手荒な事はしてこなかった。
あんまり振動が来ないようにゆっくり歩いてくれてるし、相変わらず私の分の鞄も持ってくれてる。私の分の負担を、勝己は軽々と抱えてくれていた。
背中は温かかった。
勝己の肩に額を乗せてのんびりしていると、なんだかウトウトした。さっきまでは背負われるとか冗談でしょ、って思ってたのに今ではなんだか安心してしまっている。
｢おい、カギどこにあんだ。｣
｢んー…鞄の前ポケット…｣
｢まだ寝るな、体が冷える。さっさと靴脱いでベッドで寝ろ、ついたぞ。｣
｢ありがとう…｣
気づけば我が家についていた。
玄関まで入ると勝己はゆっくり私を下ろしてくれて、私は眠たい目を擦りながら靴を脱いだ。
勝己は私より先に私の家にあがっていて、家にあがるとそそくさとどこかへ行ってしまった。あの方向だと多分リビングかな…
ここは爆豪家かよ。
勝己の柔軟な対応にそんなことを思いながら、自室に向かい、部屋着に着替えてボスりとベッドに横たわった。フカフカだ…天国…
｢…考えるのもめんどくさいや｣
お風呂がどうとか、夕食がまだだとか、勉強不足だとか、勝己のことだとか。
考えないといけないことは山ほどあって、解決したいことも山ほどあるのに、熱にうなされている私は全てがどうでも良くなってきていた。
勝己の告白が嘘っぱちでも、私は"前よりも勝己のことを知りたい"と思ってる自分の気持ちに気づいてしまったのだから、それはそれでいいのかもしれない。伝えたら、勝己はどんな顔をするんだろう。
ただ、それだけは怖かった。
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名取(プロフ) - コナさん» コナさんさえよければ覗きに行ってみてください、私なりの解釈になってしまうとは思うんですが、楽しんでもらえるように上鳴くんのお話更新頑張りますね……！！ (2018年12月1日 0時) (
レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - コナさん» コナさんありがとうございます、そしてとても長い2ヶ月間お待たせして本当にすみません、リクエストくださった上鳴電気くんの小説スタートしました。1日5話更新は難しいのですが今後はコツコツ更新させてもらいます。 (2018年12月1日 0時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
コナ(プロフ) - 名取さん完結おめでとうございます！とても素敵なラストでした。爆豪くんの解釈が一致していたので違和感なく読むことが出来ました。素敵な小説をありがとうございました。 (2018年10月4日 17時) (レス) id: e552838be7 (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - コナさん» コメントありがとうございます、恐縮です…私には勿体無いんじゃないかと思えるような言葉をくれて…ありがとうございます、とても嬉しいです。新作の準備と今作の更新、これからも頑張らせていただきますね…！ (2018年7月7日 10時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - 小豆さん» コメントありがとうございます、爆豪くんの作品は書いてて不安な点も幾つかあったので、そう言っていただけて安心しました。応援してくれてありがとうございます、励みになります。これからも更新頑張らせていただきますね…！ (2018年7月7日 10時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名取 | 作成日時：2018年6月25日 12時
