４１話 ページ1
テクテクと、勝己と手を繋いだまま帰り道を歩いていた。
いつもよりゆっくり私に合わせて歩いてくれてるのがわかるし、勝己は私の荷物も持ってくれてるから、本来より随分と楽に歩くことが出来た。でも、やっぱり体調が悪いことに変わりはなくて、さっきから徐々に気分が悪くなってきている。
真っ直ぐ歩きたいのに体は思うように動かないし、頭痛のせいでなんだか吐き気がする。このまま歩いていると多分私吐きそうだな…と思って、一旦立ち止まった。
｢…ご、ごめん、ちょっとだけ休憩させて。｣
｢…｣
私が立ち止まると、勝己が険しい表情で振り返った。休憩…、と言うと更に眉間のシワが深くなる勝己。
やっぱり鬱陶しいし迷惑だったかな…病人と一緒に歩くのもそりゃ面倒だよね、歩くの遅いし。
そう思っていると、勝己は何も言わずに私の前にしゃがみ、｢早くしろ｣とだけ言ってきた。
｢…何が？｣
｢乗れ。｣
｢は？む、ムリムリ待って、これ以上迷惑かけられない。｣
｢歩いて帰ってる最中ぶっ倒れたりすんのが一番迷惑なんだよ、早くしろグズ。｣
｢ご、ごめんなさい乗ります…｣
勝己の言うことは最もだ。もし私があと少しの道のりを歩いてる最中にまた倒れたりしたら、一番迷惑がかかるのは勝己だ。でもさぁ…なんかこう…上手いこと丸め込まれてるような気がするんだけど…私の気のせいかなぁ。
私がそっと勝己の首元に手を回してゆっくり体重をかけると、軽々と立ち上がり歩き始めた勝己。
う"ッ…やっぱりダメだ…近すぎる…勝己の髪が頬に当たってる…なんかいい香りする…無理…
｢お前熱どれだけあった。｣
｢エッ…え〜と………帰る前に体温測ったら38.4℃だった…かな。｣
｢悪化してんじゃねーかふざけんなよ。｣
｢ご、ごめん？？｣
｢ちゃんと掴まれ、落とすぞ。｣
｢嫌だ！！落とすな！！｣
｢耳元で叫んでんじゃねぇうるせんだよクソが！！｣
熱の悪化を報告すると怒り始めた勝己。落とされるのが嫌で咄嗟に叫ぶと怒鳴りだした勝己。
やっぱり怒ってばっかじゃん。
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名取(プロフ) - コナさん» コナさんさえよければ覗きに行ってみてください、私なりの解釈になってしまうとは思うんですが、楽しんでもらえるように上鳴くんのお話更新頑張りますね……！！ (2018年12月1日 0時) (
レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - コナさん» コナさんありがとうございます、そしてとても長い2ヶ月間お待たせして本当にすみません、リクエストくださった上鳴電気くんの小説スタートしました。1日5話更新は難しいのですが今後はコツコツ更新させてもらいます。 (2018年12月1日 0時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
コナ(プロフ) - 名取さん完結おめでとうございます！とても素敵なラストでした。爆豪くんの解釈が一致していたので違和感なく読むことが出来ました。素敵な小説をありがとうございました。 (2018年10月4日 17時) (レス) id: e552838be7 (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - コナさん» コメントありがとうございます、恐縮です…私には勿体無いんじゃないかと思えるような言葉をくれて…ありがとうございます、とても嬉しいです。新作の準備と今作の更新、これからも頑張らせていただきますね…！ (2018年7月7日 10時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - 小豆さん» コメントありがとうございます、爆豪くんの作品は書いてて不安な点も幾つかあったので、そう言っていただけて安心しました。応援してくれてありがとうございます、励みになります。これからも更新頑張らせていただきますね…！ (2018年7月7日 10時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名取 | 作成日時：2018年6月25日 12時
