８話 ページ9
ごめんごめんともう一度謝ると、グイグイと強制的に手を引かれた為再度歩き出す。私の前方には長く大きな影が出来ている、それに気づいて振り返ったのだ。
視界に映ったのは、真っ赤で綺麗な夕日だった。
｢真っ赤な夕日良いよね、オレンジの淡い夕日も好きだけど、やっぱり赤い方が好きだなぁ。｣
｢そーかよ。｣
｢懐かしいね〜勝己！こうやって手を繋いで歩くの！小さい頃の私はあだ名で呼ぶの羨ましいって思ってて、出久の真似して"かっちゃん"って呼んだりしてたなぁ…。｣
｢…｣
本当に小さい時の話だ。
小学校に上がる前か、上がりたての頃ぐらい。三人揃って遊んだりしてて、手を繋いで家に帰ったりしてた頃。
出久が勝己のことをあだ名で呼んでることが、当時の私には羨ましくて、真似て｢かっちゃん｣って呼んだりしてた。今ではもう恥ずかしくてあだ名で呼んだりできないけどね。
私が昔のことに思いを馳せていると、隣を歩いている勝己が全く喋らなくなった。しまった、話題を間違えたか…いつの話してんだって怒られるかも…。
勝己の反応が怖くて恐る恐る隣を見ると、何故か勝己は私を凝視していた。
｢なら、｣
｢な、なに！？｣
｢今も呼べばいーだろうが。｣
｢………うん？｣
今も呼べばいい？何を？
……まさか私が勝己のことを"かっちゃん"って呼べば良いってことを言ってる？いやまさか…え？
そんな真剣な顔しないでよ勝己、怖いよ。いろんな意味で怖いってば。
｢流石にもう呼ばないよ、私小学生じゃないんだから…｣
｢あ"？じゃあ何か、今の俺の発言は小学生以下だって言いてぇのかテメェ…｣
｢そ、そういう訳じゃないねぇかっちゃん！ね！かっちゃん！｣
｢チッ。｣
鬼の形相になった勝己に私は怯え、数回だけ昔のように"かっちゃん"と呼んだ。すると勝己は怒ることはなく、ただそっぽを向く。
かっちゃんって呼ぶのは逆鱗じゃないんだ…爆豪って呼ぶのは全力でキレるのになぁ…。
まぁでも確かに、今更勝己が私のこと名字で呼んできたらと思うとゾッとする…私殺されるんだろうなって思う…出久に名字で呼ばれたりしたら私のガラスのハートが恐らく木っ端微塵になる。距離感感じるから辛すぎる、考えたくないそんな未来。
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レルル - あ、すんません196って2乗でした死んできます (2018年7月31日 8時) (
レス) id: dcaaa97ec7 (このIDを非表示/違反報告)
レルル - 4の4乗は196ですよ〜。 (2018年7月31日 7時) (レス) id: dcaaa97ec7 (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - ニッシー(=´∀｀)さん» コメントありがとうございます、楽しんでいただけて私も嬉しい限りです、今後も楽しんでもらえるように更新頑張らせていただきます…！ (2018年6月25日 17時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
ニッシー(=´∀｀) - 楽しい！ (2018年6月22日 21時) (レス) id: e4fd1957c8 (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - コナさん» 迷惑だなんて、そんなわけないです。私の書く作品を好きだと言ってくれて、その上リクエストをくれるなんて、全てのお言葉が嬉しかったです。応援もありがとうございます、コナさんの、そのお言葉一つ一つが励みになってます、今後も頑張らせていただきます…！ (2018年6月17日 0時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名取 | 作成日時：2018年6月12日 10時
