第4話 ページ5
ーーーー…
｢緑谷先生、おはようございます｣
｢おはようございます｣
朝、いつも通りに出勤し、職員室へと行く。
朝一番に相澤先生に会ったため挨拶を返しながら、自分のデスクに向かい腰掛ける。
今日の授業内容の確認、提出物のチェック等をしていると、A組生徒の紙が一枚足りないことに気づいた。
｢すみません相澤先生、A組の生徒で数学のプリントまだ出していない子っていました？｣
｢ああ…それなら昨日轟が忘れたって言ってたんで今日持ってくると思いますよ。｣
｢そうなんですね、じゃあ今日の七限の時に声かけておきます。｣
｢お願いします。｣
提出忘れは轟くん、と付箋にメモをし、席を立つ。轟くんが提出し忘れるのは相当珍しいな…大概前もって提出してる子なのに。
あ、一限目は一年普通科の生徒の授業があるから、そろそろ行かないと。HRはまだ始まってないだろうけど、少し早めに行こうかな。
そう思いながら授業プリントと教材を抱え、職員室を出た。
ーーーー…
朝。学校に登校し教室へ行く途中に先生に会った。
｢おはようございます。｣
｢おはようございます、轟くん。あ、数学のプリント今日の七限の時に回収するから用意しておいてね。｣
緑谷先生だった。緑谷先生に対して感じたあの申し訳なさみたいなモヤは、今も晴れないままだ。
先生は教材やらプリントやらを抱えていたから、多分一年の他クラスの授業に行く途中なんだろう。
そういやプリント、出し忘れたまんまだったな…多分鞄に入ってるだろ、とぼうっと考えていると、先生が"じゃあね"と言いながら隣を通り過ぎる。
｢…あ｣
緑谷先生が歩き出したと同時に、窓から強めの風が吹きこんできた。
風は先生の持っていたプリントを掠め、数枚廊下に落としていく。先生はそれに気づいてないのか、立ち止まることなく歩いているままだ。
俺は廊下に落ちたプリントを拾い、そのまま歩いて行こうとしている先生の腕を引いた。
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名取(プロフ) - 漱さん» コメントありがとうございます、作品のことを好きだと言ってもらえてとても嬉しいです。今後も楽しんで貰えるようにコツコツ更新頑張ります！ (2018年6月7日 13時) (
レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
漱(プロフ) - あーーーーすごく好きです！！！！更新頑張ってください！！ (2018年6月6日 23時) (レス) id: a1b019c15f (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - ミクさん» コメントとっても励みになります、本当にありがとうございます。楽しんでもらえるように、これからも更新頑張りますね…！ (2018年6月4日 2時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
ミク - 続きがとても気になります！更新頑張って下さい！ (2018年6月3日 7時) (レス) id: 38ae65cfeb (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - 凜花さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます、コメントとても励みになります、これからも更新コツコツ頑張ります…！ (2018年6月2日 1時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名取 | 作成日時：2018年6月1日 20時
