第16話 ページ17
｢お姉ちゃん、単刀直入に聞いてもいいかな。｣
｢うん、どうぞ。｣
夕食後、出久の部屋に二人で篭り、向かい合う形で座る。
そ、そんなに深刻な話なのかな…と少し不安になりながら座っていると、相談ではなく質問を投げかけられた。
｢轟くんと、何かあったりした？｣
｢………｣
｢えっ、何で黙り込むの…｣
｢…あの、良かったら、出久が私にそれを聞いてきた理由か経緯を先に聞きたいんだけど…｣
轟くん…轟くんって、あの轟くんだよね、轟焦凍くんだよね。そうじゃなかったら誰なんだって話になるんだけど…う〜ん…そっかァ…。
戸惑いを隠せなくて、一旦黙り込んでしまった。
出久は相談でも何でもなかった。そりゃ弟からあんな真面目な顔をして後で話があるって言われたら相談だって思います、私と轟くんの話だったなんて…誰が思うでしょうか…。
｢今日の朝轟くんに、"数学の授業が緑谷先生じゃなくてエクトプラズム先生なことが増えたのか理由知ってたりするか？"って言われて。｣
｢…それは偶然だね。｣
｢うん、僕もたまたまじゃないかな？って言ったんだよ。そしたら轟くん、真面目な顔して、"緑谷の姉さんは何か俺のこと言ってたか？"って言われて…｣
｢…うん。｣
｢だから、お姉ちゃんと轟くん、何かあったのかなぁ…って。轟くん、真剣に何か考えてたみたいだから。｣
そっか、そうだよね。
轟くんと出久は、仲良いもんね。
何か聞きたいことがあったら聞くのは当たり前だし、出久も何か言えることがあったら伝えたいって思うよね。
だから私に聞いてきたんだろう、出久は友達を心配してるから。
轟くんも結構包み隠さず出久に聞きに行ったりしてるんだね…そりゃ出久も不思議に思うようになるよ。
ここまで出久が知ってるなら、もう、隠さない方がいいかな。
そう思い、私はことの経緯を話すことにした。
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名取(プロフ) - 漱さん» コメントありがとうございます、作品のことを好きだと言ってもらえてとても嬉しいです。今後も楽しんで貰えるようにコツコツ更新頑張ります！ (2018年6月7日 13時) (
レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
漱(プロフ) - あーーーーすごく好きです！！！！更新頑張ってください！！ (2018年6月6日 23時) (レス) id: a1b019c15f (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - ミクさん» コメントとっても励みになります、本当にありがとうございます。楽しんでもらえるように、これからも更新頑張りますね…！ (2018年6月4日 2時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
ミク - 続きがとても気になります！更新頑張って下さい！ (2018年6月3日 7時) (レス) id: 38ae65cfeb (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - 凜花さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます、コメントとても励みになります、これからも更新コツコツ頑張ります…！ (2018年6月2日 1時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名取 | 作成日時：2018年6月1日 20時
