ヒライス・斟酌な彼女

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太宰Aとは、不思議な女性だと思う。









生まれは不明、親も不明、血筋も不明、さらには経歴不明









しかし唯一私が知っていることは、彼女がポートマフィアの幹部だった時代に









犯罪組織であった私の親を殺したと言うこと。









だから呪った。彼女を、呪ったんだ。









異能力 「旅行陶酔」で









これは、たった一人を別次元へと送る異能力









太宰Aはジサツ願望者だ。









だから殺すのはダメ。とすると残るは別次元への郵送









我ながらいいアイデアだ。









「ジッサツ〜ジッサツ〜」









入水を試みて川に飛び込む彼女に、異能力をかけた









「………？！」









想像以上に慌てふためかなかったが、異能にはかかったようだ









これで、両親の仇は取った。









「……ザマァみろ」









私は首元にナイフをあて、思い切り引き裂いた。









「これで異能力を使える人間は…消えた」









その言葉を最後に、私は動かなくなった。









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