「 」 ページ3
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「ねぇねぇ、探偵さん」
＿＿＿「なんだい？可愛らしいお嬢さん」
「“ 自由 ”って何処までも広大なの？？そこには、なあんにもないの？？」
＿＿＿「…その二文字は、私なんかには具現化できる程、小さな代物じゃあないよ」
「じゃあ、私は今自由なの？」
＿＿＿「こらこらお嬢さん。私は神じゃあない。君が自由かどうかなんて理解し兼ねるよ」
「…私は窮屈に感じている。この土地も見上げることしか出来ない空も…
だから、海に出れば自由を感じられるかな。そこで好きな様に生きれるかな」
＿＿＿「天の配剤に任せる様な人生は、コクがあり味わい深いだろうねぇ…。
…しかし。そこまで思い詰めるとは、何かお悩みかね」
「息苦しい」
＿＿＿「息苦しいかい」
「海に堕ちてしまいたい」
＿＿＿「堕ちてもそこは居心地が悪いと思うよ」
「誰か殺してくれないかなあって思う」
＿＿＿「命はその者に与えられた一度限りの切り札。まだ君には使い所は早いよ」
「ねぇねぇ探偵さん」
＿＿＿「なんだい？可愛らしいお嬢さん」
「 早く死んじゃえばいいのに 」
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作者名：みるく | 作成日時：2022年11月14日 18時
