2 ありがとう ページ28
場が和み、ノエルが立ち上がろうとしたので
Aも立ち上がる
そして質問をする
A 「何故、泣いているのですか」
ノエル 「……えっと」
A 「お体の様子が悪いのですか？」
ノエル 「……違う。」
Aにとって、先程言われた言葉に
感化したノエルがなくと言う行動が理解できなかった
そのため、体調不良と思ったのだ
そこで、ノエルが話す
ノエル 「…私は、王族だけど、出来損ないで
魔力のコントロールができないの
だから、家族にはよく意地悪をされて、団にも入れてもらえなかったの
こう言うのは…初めてで泣いちゃって……それだけよ
助けてくれて、ありがとう…」
『ありがとう』
それが、Aの心の中に入る
Aはこの言葉を聞いたのは、これが2回目であった
一回は、亡くなった兵士の片腕を家族へ届けた時だった
ー「………そんなっ……」
『勇敢な戦いでした。』
ー「…あなたも兵士？」
『はい』
ー「…そう若いのにすごいわねぇ…
この子も若い頃からいい子だったわ…」
『……それでは』
ー「……待って」
『ありがとう』
涙で見えないはずの、彼の親御さんは
しっかりとAを見て言った言葉だった
しかし、その時のAには理解ができず
お辞儀をしてやり過ごしたのだ
Aはノエルに聞く
A 「……“ありがとう” とは何ですか？」
ノエル 「………え？」
それに、周りも「？」を浮かべる
ヤミとアスタはAの過去を知っているため
口を出さずに見守る
ノエル 「……感謝したってことよ
そんなことも知らないの？」
A 「…わからないのです。
昔から、戦いしかしたことがありませんでした
大佐の道具として、何人もの命を殺めてきました
それでも、心が……」
Aは右手で左胸いらへんの服をギュッと握る
それにノエルは、気にしながら見つめる
A 「…人の心というのが、理解できないのです」
目を下に向けたAを見て
やっと黒の暴牛のみんな、ノエルも理解できたようだ
彼女は『戦争』しか知らない子
人の心が理解できない道具であったのだと
ノエル 「………A、大丈夫よ
私が……私達が仲間を教えてあげるわ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 66人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
緋凰 - はじめまして!ヴァイオレット・エヴァガーデン!!!とってもいい話ですよね!!ブラッククローバーとの絡みすごく引き込まれます!これから夢主さんはどうなっていくのでしょうか?ギルベルト少佐に会えるのでしょうか?続きとっても楽しみにしています!更新頑張ってください!! (2020年10月24日 0時) (
レス) id: a938136fc3 (このIDを非表示/違反報告)
HIKARU(プロフ) - 面白すぎます！応援してます！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年9月22日 15時) (レス) id: 0a80c4d22b (このIDを非表示/違反報告)
ミノル - 面白いですっ！！今後も楽しみにしています！ 銀翼との絡みを入れて欲しいですー！ (2020年9月1日 14時) (レス) id: 6c7edba7fd (このIDを非表示/違反報告)
みー - 続き待ってるよ。ノゼルもでてきていいね。 (2020年9月1日 12時) (レス) id: 69e1ca2605 (このIDを非表示/違反報告)
アキノ - 表現が上手くて凄いです！更新頑張ってください！ (2020年8月31日 1時) (レス) id: 3413745361 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミルク | 作成日時：2020年8月30日 20時
