2 黒 ページ18
ヤミ「お前さっき、魔法帝目指してるとか言ってたな？」
ゴクリという唾を飲み込む音が、たくさん聞こえてくる
重い重圧が、体の下へと侵食されていくような感覚
そして、押し掛けられるような
アスタへの 『身分の違い』
ヤミ 「…つまり…九騎士団長俺達を越えるって事だよな？
今、俺の目の前でもまだ魔力の無い分際で魔法帝になるとほざけるか…？」
ユノも僅かながら心配をし、周りの者は
『ザマァみろ』という思いばかり募っていた
それはどんどんAの心をチクチクと痛めつけていった
A (……アスタのことで関係がないはずなのに
胸が…左側が痛い……何だろうこれは…)
Aには理解できないこの想い
『家族を心配する』
とても簡単に見えて難しいこと。それをAは理解ができない
しかしAはなぜか「アスタは入る」
その確信を持っていた
アスタ「っ…ここで魔法騎士団に入れなくても…何度コケても誰に何を言われようと！！
俺はいつか魔法帝になってみせます！！」
そう言い放ったアスタの発言に、ユノは安心を見せ
Aは、無表情だが、安心感を漂わせていた
アスタとヤミ団長、2人お互い目を逸らす事無く見つめ合う。
そして、
ヤミ「わははははは！！！！」
ヤミ団長の笑い声が響き渡り、凄い魔力も消えた。
呆気に取られるA達、特にアスタ。
ヤミ 「お前面白い！！『黒の暴牛』ウチの団に来い」
アスタ 「…え？」
A (……アスタ)
よかってという感情はAにはなかったが
僅かながらに感じているようだ
ヤミ 「ちなみにお前に拒否権は無い。
『黒の暴牛』でクソボロになるほど散々な目に遭わせてやるから覚悟しろ…！！」
アスタ 「ええええええ」
ヤミ 「そしていつか、」
優しく、心地の良い声がする
「魔法帝になって見せろ」
アスタ「……っはいっ！！！
ヤミ団長はアスタにニヤッと笑ってみせて、また上へと戻って行った。
忙しい人だ
「次、166番」
Aはアスタと交代で前へ出る。
前に出ると、上がる手、手
その光景にAは少し驚きながらも、入る団は決めてあった
A (…………この選択を、どうかお許しください
陸軍大佐…)
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緋凰 - はじめまして!ヴァイオレット・エヴァガーデン!!!とってもいい話ですよね!!ブラッククローバーとの絡みすごく引き込まれます!これから夢主さんはどうなっていくのでしょうか?ギルベルト少佐に会えるのでしょうか?続きとっても楽しみにしています!更新頑張ってください!! (2020年10月24日 0時) (
レス) id: a938136fc3 (このIDを非表示/違反報告)
HIKARU(プロフ) - 面白すぎます！応援してます！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年9月22日 15時) (レス) id: 0a80c4d22b (このIDを非表示/違反報告)
ミノル - 面白いですっ！！今後も楽しみにしています！ 銀翼との絡みを入れて欲しいですー！ (2020年9月1日 14時) (レス) id: 6c7edba7fd (このIDを非表示/違反報告)
みー - 続き待ってるよ。ノゼルもでてきていいね。 (2020年9月1日 12時) (レス) id: 69e1ca2605 (このIDを非表示/違反報告)
アキノ - 表現が上手くて凄いです！更新頑張ってください！ (2020年8月31日 1時) (レス) id: 3413745361 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミルク | 作成日時：2020年8月30日 20時
