久しぶり ページ6
『行くっていっても、どこいきゃいいのよ…』
学校のありとあらゆる場所をくまなく見た。
でも、どこ部屋も扉も、鍵がしまってるのか、ちっとも開かない。
残るは、体育館の扉だけ。
『…開く…かな…?』
駄目元で扉を右に開く。
扉はゆっくりと動き、中の体育館の景色が見えてきた。
『…っ開いた…!』
でも…なんで体育館だけが?そんな不満もあったが、わたしはここで誰かが来るのを待つことにした。
『まだ誰も……いないのかな…?』
窓から差し込んだ光で明るくなった体育館を、ぐるっと見渡す。
.
.
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.
「やぁっと人が来たか。みーんな手こずってんだな」
『……っっ!!』
誰もいないはずの体育館に響く大きな声に、反射的に振り向いた。
それに、この声…どこかで聞いた覚えが…
そいつはムクッと立ち上がり、ゆっくりと近づいてくる。
少しずつ顔にかかる影がなくなっていく。
…この人は、
『…確か、天谷武…君…だっけ』
天谷「へぇー俺のこと覚えててくれたんだ!雨霧Aちゃん?」
天谷はポケットに手を入れたまま、ニコっと笑った。
忘れないはずはない。
天谷は学校でも名を挙げる有名な不良。
知らない人のほうが珍しいだろう。
それに、こいつとは…
.
.
.
.
.
天谷「同じクラス…だったもんな?俺ら」
『……………』
…そう、天谷と初めて出会ったのは、
あの時だった。
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百鬼夜行破壊 - マジで最高!書いてくださりありがとうございます! (2020年6月6日 5時) (レス) id: 05b29fdc85 (このIDを非表示/違反報告)
冷凍みかん(プロフ) - すっごく面白かったです!!続編っていうか、、神さまの言うとおり弐も見たいです…!! (2019年3月30日 22時) (レス) id: 8acbcb59d3 (このIDを非表示/違反報告)
三葉 - ラミさん» ありがとうございます!自分でもまた書きたいのですが…泣(本編がでないから短編とかやってみたいなぁなんても思ったりして…f^_^;)) (2015年7月24日 22時) (レス) id: 7d9f1dee17 (このIDを非表示/違反報告)
ラミ - 天谷くんかっこいい!!!すごくおもしろかったです!次回作楽しみにしています。 (2015年7月22日 23時) (レス) id: 2884d33193 (このIDを非表示/違反報告)
姫香(プロフ) - あら〜^ (2015年7月2日 19時) (携帯から) (レス) id: e11717b2be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:三葉 | 作成日時:2014年12月19日 22時