違和感 ページ28
「ぉ…俺じゃ…ねぇy((ズガァァァァンッ！！))
そんな声も虚しく、その人はいけにえとして始末された。
もの凄い衝撃でくぼみができる。
その中では、人間の肉体とは言えないぐらいの無残な光景があった。
初めて…人間がぺしゃんこになるのを見てしまった…
周りを見ても、誰もが尋常でない顔つきをしている。
でもその中で一人だけ、口元をニヤつかせる奴がいた。
「残念その人は嘘つきじゃなかったみたいだねぇ〜。さぁ〜て、どんどんいくよー」
シロクマは最初と同じように、穏やかな顔で言う。
恐怖で自分自身おかしくなりそうだ。
必死に深呼吸するのがやっとだった。
「第二問〜、あなたはー……
高畑君のことが好きー。Yes、No」
高畑「…え…？俺…？」
その瞬間反応したのは高畑君だった。
栄治「No！！」
前田「僕も…No」
高畑「え…それある意味傷つくんだけど…」
男子はほとんどがNoをだした。
まぁ、確かにいきなり好きとか言ったら変だよね…(汗)
なんて思ったその時だった。
天谷「…Yes」
(…っ…！？)
振り返ると、天谷は高畑君をじっと見つめていた。
どこか、怪しい笑みを浮かべて…
「おー、じゃあ次は女の子に聞いてみようかな」
いちか「…わたしは…幼馴染みだし？どちらかといったら…Yes、かな？」
翔子「わ…わたしも…Yes…です」
女子も次々と答えていく。
最後はわたしになった。
言わなきゃ…ほんとのことを……
『わたしも…………Yes』
「おぉ！モテモテだね〜この〜！」
シロクマは高畑君を見てはやし立てる。
気がつくと、わたしの視線は天谷にいっていた。
その瞬間天谷もわたしを見ていたのか、目が合ってしまった。
ズキっ…
まただ…
なんでこんなにも、痛むんだろう…
ためらうことなんてないじゃん。
わたしは高畑君が好き、友達として。
…なのに、心の中では変な違和感を感じる。
「じゃあ最後に、高畑君、君の答えは？」
高畑「俺は……No」
シロクマはへぇーと、薄い反応をして、私達の匂いを嗅ぐように、鼻を動かし始めた。
そしてまた、あの温厚だった目が一変する。
「うぅ…誰だ…また嘘をついたのはどこのどいつだぁぁぁぁぁぁぁっっ！！」
『……っ！！』
その瞬間悟った。
わたしのだした答えが……
嘘なんじゃないか……って。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 170人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
百鬼夜行破壊 - マジで最高！書いてくださりありがとうございます！ (2020年6月6日 5時) (
レス) id: 05b29fdc85 (このIDを非表示/違反報告)
冷凍みかん(プロフ) - すっごく面白かったです!!続編っていうか、、神さまの言うとおり弐も見たいです…!! (2019年3月30日 22時) (レス) id: 8acbcb59d3 (このIDを非表示/違反報告)
三葉 - ラミさん» ありがとうございます！自分でもまた書きたいのですが…泣(本編がでないから短編とかやってみたいなぁなんても思ったりして…f^_^;)) (2015年7月24日 22時) (レス) id: 7d9f1dee17 (このIDを非表示/違反報告)
ラミ - 天谷くんかっこいい!!!すごくおもしろかったです！次回作楽しみにしています。 (2015年7月22日 23時) (レス) id: 2884d33193 (このIDを非表示/違反報告)
姫香(プロフ) - あら〜＾ (2015年7月2日 19時) (携帯から) (レス) id: e11717b2be (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：三葉 | 作成日時：2014年12月19日 22時
