真実とウソ ページ26
暗い洞窟を抜けると、真っ白な氷の壁紙が私達を囲んでいた。
冷たい風が通り過ぎる。
コケシが私服を着ろって言ったのはこうゆうことだったんだ。
わたしは天谷を横目で見た。
黒いジャケットに黒いスーツ。
無難だけど、意外に似合っている。
ちょっと格好いいなんて思ったりして…
…て、
(何考えてんの私！？そんなの今はどうでもいいでしょ…！)
心の中でツッコミをいれてると、天谷と目が合った。
天谷はニヤつきながらじろじろと見つめてくる。
天谷「へぇ〜、かわいいじゃん♪」
『あーうん、ありがとう(棒読)』
天谷「わぁ、まさかの棒読み？ひでーホントのこと言ったのに！」
そう言って泣き真似を始める。
この人といると完全に調子狂うわ…
でも…なんだろう。
最近自分がおかしい。
突然顔が熱くなったり、心臓が異常なくらい速くなったり、そう思ったら今度は…
痛くて、苦しい。
その時、地面が大きく揺れた。
そして、絶壁に白いクマが落ちてくると、そのクマはサーフボードに乗ってこっちに向かってきた。
(なにコイツ…)
全員がシロクマに警戒していると、シロクマは明るい声で話し出した。
「こんにちはー、わたしは純白が大好きでーす！当然、真っ黒で汚い色は大〜嫌い！…これから君らにやってもらうことは、これだよっ」
勝手に話が進んでいくが、シロクマはお構いなしに後ろを向く。
背中に背負ったものには、でっかい字で書かれてあった。
ーホントのこと言ったならおわりー
「ルールは簡単！僕がだしたお題に正直に答えること。もしウソをついた場合、その時は誰かをいけにえにしなきゃならないから気をつけてね」
みんなして唖然の状態。
栄治「…っは、ほんとのこと言えばいんだろ？楽勝だ…」
「よーし！じゃあ第１問！」
その瞬間、シロクマは大きくジャンプをした。
嫌な予感がする。
人間にとって、ウソをつかないということは、
最も簡単で、最も難しいことだから。
シロクマの姿が少しずつ見えてくると、地面に思い切り着地した。
ズズゥゥゥンッ……
舞い上がった氷の粉が少しずつはれて、シロクマの顔が見えてくる。
「あなたのー……
.
.
.
.
好きな食べ物は、なぁに？」
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百鬼夜行破壊 - マジで最高！書いてくださりありがとうございます！ (2020年6月6日 5時) (
レス) id: 05b29fdc85 (このIDを非表示/違反報告)
冷凍みかん(プロフ) - すっごく面白かったです!!続編っていうか、、神さまの言うとおり弐も見たいです…!! (2019年3月30日 22時) (レス) id: 8acbcb59d3 (このIDを非表示/違反報告)
三葉 - ラミさん» ありがとうございます！自分でもまた書きたいのですが…泣(本編がでないから短編とかやってみたいなぁなんても思ったりして…f^_^;)) (2015年7月24日 22時) (レス) id: 7d9f1dee17 (このIDを非表示/違反報告)
ラミ - 天谷くんかっこいい!!!すごくおもしろかったです！次回作楽しみにしています。 (2015年7月22日 23時) (レス) id: 2884d33193 (このIDを非表示/違反報告)
姫香(プロフ) - あら〜＾ (2015年7月2日 19時) (携帯から) (レス) id: e11717b2be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三葉 | 作成日時：2014年12月19日 22時
