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お遊戯の始まり ページ18

…ざぁっと降る雨の音に気がついた。


周りを見ると、そこはどこかの住宅街…

薄暗い曇り空で、誰もいない。






『…え…ここ…どこ?』





見覚えがあるようでない。




その時、向こうに人影が見えた。


その人はケガをしているのか、壁にもたれかかって座っている。






今度は、後ろから足音が聞こえてきた。

傘をさしていて顔は見えないが、女性っぽい。



その女性はその人のところへ行って何かを喋った。


それに気づいたその人は、ゆっくりと顔を上げる。








あれ……あの人は……






「……!…A!」

『…ぅ……っ!((ガバっ))




突然の声に体が起き上がった。

隣にはいちかが心配そうにわたしを見つめている。




夢か…




いちか「A、大丈夫?何かうなされてたみたいだけど…」

『…うん、だいじょぶ。それより…ここは?』


いちか「わからない…けど私達へんなところに閉じ込められてるらしいの」




そう言って向こうを指差した。

そこにはテレビのようなものが映し出されていて、外の様子がわかるようになっていた。



そしてそれを見ている天谷の姿もあった。




…って




『天谷君も一緒なの…!?』


いちか「うん…そうみたい。あっあと、あそこにいるのは相澤さん。私達とは違う高校らしいよ」




いちかが見つめた先には、小さく震えている女性が座っていた。






『あれ…?これ…あいうえお順じゃないかな…』


天谷「アッタリー♪意外とさえてるんだAちゃん」


『……!?』




振り返ると、天谷が目の前に立っていた。

天谷はニコっと笑うと、右手を差し出してくる。


捕まれってことかな。




わたしは素直にその手を握った。





『…ってことは、高畑君もた行の部屋にいるってことだよね』



天谷「………あぁ、そうだね」






わたしが立ち上がった後、天谷はそう無愛想に言ってその場を去った。



いちか「…なに、あいつ」


『…う、うん…』







一瞬天谷の顔が険しくなったような気がした。


わたしが、高畑君の名前を言ったから…?



それに、握られた手の力が強く感じたのは気のせい…?






その時、ノイズと共にテレビの画面に文字が映し出された。







『…カギで扉開けたなら…おわり…?』





その瞬間扉が開いて、中からコケシが4体部屋の中に入ってきた。






コケシはニッコリと笑うと、私達を見つめて言う。









「あーいざーわさんっ♪あーそびーましょ」

後ろの正面は…→←作者から…( ´ ▽ ` )ノ



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百鬼夜行破壊 - マジで最高!書いてくださりありがとうございます! (2020年6月6日 5時) (レス) id: 05b29fdc85 (このIDを非表示/違反報告)
冷凍みかん(プロフ) - すっごく面白かったです!!続編っていうか、、神さまの言うとおり弐も見たいです…!! (2019年3月30日 22時) (レス) id: 8acbcb59d3 (このIDを非表示/違反報告)
三葉 - ラミさん» ありがとうございます!自分でもまた書きたいのですが…泣(本編がでないから短編とかやってみたいなぁなんても思ったりして…f^_^;)) (2015年7月24日 22時) (レス) id: 7d9f1dee17 (このIDを非表示/違反報告)
ラミ - 天谷くんかっこいい!!!すごくおもしろかったです!次回作楽しみにしています。 (2015年7月22日 23時) (レス) id: 2884d33193 (このIDを非表示/違反報告)
姫香(プロフ) - あら〜^ (2015年7月2日 19時) (携帯から) (レス) id: e11717b2be (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:三葉 | 作成日時:2014年12月19日 22時

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