歳下なんてタイプじゃない。 (ページ34)

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Type 34 ページ34

面と向かって“好きです”とは言われたことがなかった。
デートしてくださいとかそういったことなら言われてきた。
那須くんも私が歳下が無理なのが分かっていたから言う事を避けてきたのだと思う。

『私、涼の事は好きとか「正直、揺れますよね？俺と同じ事されたら。先輩が好きです。先輩が俺の事好きならすぐにでも付き合いたいです。でも、俺か涼先輩はっきりさせて欲しいです。すぐにとは言いません。もし、先輩が俺の事好きなら先輩から俺の事誘って下さい。無理なら断って下さい。すみません。言いたい事言いまくって」

夏祭りでのあの事があったから、それか直樹か浮所くんからか風の噂で聞いたのか涼の事は彼なりに気になっていたんだ。
全然、気づけなかった。

『分かった。ちゃんと返事するね。不安にさせてごめんなさい』

「謝らないで下さい。俺が壊しちゃったかもしれないから。先輩は気にしないで下さい」

『いや、でも..........』

「先輩、これ。今日楽しかったです。ありがとうございました。中身は家に帰ってから開けてください」

『うん。ありがと。私も楽しかったよ、気をつけて帰ってね』

那須くんとサヨナラした後、私は那須くんから貰ったものを開ける。

『何でこれ好きなの知ってるの..........』

それは私が好きなお菓子が入っていた。