歳下なんてタイプじゃない。 (ページ4)

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Type 4 ページ4

雄登side

「可愛い子いないかなー？」

『飛貴、お前オープンスクール来てもそのテンションかよ』

「大事だよ！どんな子がいるかどうかは。そこから恋も始まるかもしれないし！」

『あっそ』

時は、約一年前まで遡る。

「雄登はやっぱり硬派だな～ノリ悪いな～」

『こういう時女探ししてる飛貴の神経疑うわ』

事は俺がまだ入学する前の中3の夏のオープンスクールにまで遡る。

彼女と別れたばかりの飛貴と第一志望の高校のオープンスクール。

「英語②の授業を受講される方はこちらに並んでくださーい！」

その声と共にプラカードがある元へ向かう。

すると、肩よりも少し髪の毛のある可愛い先輩とその横にいるこれまたイケメンの先輩。

「あ、涼先輩じゃないですか！」

「飛貴！お前ここ来んの？」

まさかのこのイケメンの先輩と飛貴は知り合いだったらしく。

にしても、あの先輩可愛いな。

何年生だろう？

飛貴とイケメンの先輩が話で盛り上がってるから俺とその人はそれを黙って見てる。

「桜坂中の子？」

『あ、はい』

気にしてかその先輩は俺に話しかけてきた。

「ってことは直樹と一緒か。藤井直樹知ってる？」

直樹。そう呼ぶと言うことは多分歳は一つ上。一年生。

『はい！小学校から一緒なんです』

「アイツって昔から昔からあんなに動きがシャカリキしてたの？」

『ああはい』

「相当元気だったでしょ？」

『俺よく虫取り行ってました！』

「あーボールは虫と思ってるのかアイツは」

『バスケ部ですもんね。あの、先輩もしかしてバスケ部なんですか？』

「うん！那須くんはなんの部活なの？」

俺の那須と書いたネームプレートを見て彼女が言う。
何俺、ドキドキしてんの。