Type 21 ページ21
雄登side
言い過ぎた、なんて思った。
今日、初めてまともに話したくらいなのに。
中学の時の事も俺が言うまで忘れてた位なのに。
俺はどうして調子に乗ってあんな事を.........
デートとかまだ早くね?
いや、この状態ほぼデート状態ですけどお兄さん。
でも、飛貴も佐竹先輩もいるんだよ?
先輩にバトミントンのセットを頼んだのは欲しかったのもあるけど、これがキッカケで先輩と遊べたらいいなっていう思いから。
俺、下心丸出しで全然余裕ないな。
涼先輩に取られたくないからって。
「いいよ。行こっか....デート」
俺の浴衣の袖を掴んで言う先輩。
嘘でしょ?
え?可愛すぎるんですけど!!!
「えっ!いいんですか?ホントに」
「2回も言わせないでよ、恥ずかしいな」
照れた様子の佐藤先輩。
ヤバイもう俺、死んでもいい。
『すみません。でも、ホントにいいって言ってもらえる気しなくて.....』
「私、普通に歳下とデートとか無理な人間だもんね。直樹とか浮所くん辺りから聞いたことはあるかもだけど」
ああ、やっぱりホントだったんだ。
まさか、本人から聞けるとは思ってなかったけど。
中々ヘコむ。
『それなのにどうして俺にはOKしてくれたんですか?俺、歳下だし.....』
「ほんっと那須くんとこのお祭りのせいだからね!」
『え?』
「知ってて素直に言ってくれたから嬉しいの!ねえ、かき氷食べて花火のスペース取りしようよ!」
照れ隠しのように言ってくる先輩。
狡いです。
知ってて素直に言ってくれたから嬉しいって。
まだ俺、頑張ってもいいってことですよね?先輩。
✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄
すみません。先程Type 1が何故か手違いで非公開になってる事に気が付きました。
今後気をつけていきたいと思います。
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作者名:きい | 作成日時:2017年10月4日 8時