歳下なんてタイプじゃない。 (ページ19)

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Type 19 ページ19

『ありがと。那須くんもっ』

パンッと放つ

「はい」という那須くんの声と重なって

『わ！当たった！』

「先輩俺も！」

運と私達は運動神経がやはりいいみたいで

「え！？取れたの！？二人共！」

「や、もうこれは野球部のエースとバスケ部のエースっていうのが全面的に出たな」

こう言われてしまう有り様で。

「二人共上手いね～もう2回残ってるよ」

「先輩、次どれ狙います？」

『私はね、お菓子セットにする』

「俺はビール」

『こら！飲むんじゃないぞ？』

「分かってますよ。お父さんにあげるんです」

『ならいいけど』

二人共結局三つ全て当ててしまって

「凄いね～！はい、これがお兄ちゃんの分でこっちがお姉ちゃんの分」

『「ありがとうございます！」』

あ、ハモったなんてお互いの顔を見つめあって

「A先輩、これ。どうぞ」

那須くんが私の為に取ってくれた貯金箱。

置いてあるのが可愛くて。

『ありがと那須くん！はい、これ那須くんの』

そう言って差し出したのはバトミントンセット。

やっぱり体育会系だな～

「ありがとうございます！先輩、今度これ使って遊びましょうよ！」

そう言って渡したバトミントンセットを持って嬉しそうに笑う那須くん。

『いいよ、グルデモ始まる前とかやろうよ！』

「やった！あの、先輩。今度、広い公園とかで2人でこれやりましょうよ！」

え？
でも、広い公園って少し自転車で行かないとないんじゃ.......
それに............

「えっと、あの、その.......俺とデートしてくれませんか？二人っきりで」

✄--------------- ｷﾘﾄﾘ ---------------✄

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