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「えーっとグルデモの会議始めまーす!」




体育祭準備の時間として使われているHR。
同じバスケ部の直樹が先陣をきり、グルデモ班の会議を仕切る。




グルデモとはグループデモリューションの事で私達の高校では目玉企画となっていて、1年生と2年生の中で何人かが選抜され一緒に創作ダンス的なものを踊るというものだ。




「どんなダンスを踊るかというのを発表する前にペアを決めます!カップル以外はこのあみだに名前書いて!」



ダンス部である多分リーダーになるであろう千紗がそう言う。




「はぁーまじかよ。せっかくやりたい奴とやれると思ったのに!」


『涼やりたい人いたんだ?』


「いねえけど、逃げの為にAとやろうと思ってた」


『私は倉庫じゃないですよー』


「はい、すみません!」




彼は橋本涼。
同じクラスのサッカー部の男子。
幼稚園の頃からずっと一緒だ。




「さあ!ペアの方発表していくぞー!!盛り上がってるかあー!?」




《いえーい!!》




直樹が出した言葉に反応して盛り上がっていく皆。
ごめんね?1年生。無理して盛り上がらなくていいんだよ?






そして、ペアをガンガン発表していってる。




私は飛貴と一緒だからと美香は何とも余裕そうな表情。
まあ、彼女が彼女だから彼氏も彼氏で。
同じような顔してますね、浮所くん。





「女子がAと男子が雄登!」





雄登?



え?誰それ。




私はとりあえず呼ばれたから立ち上がる。






そして、当たりを見渡せば私と同じように立っている一人の男の子。





あれが、雄登くん。




そして、私を見るなりペコッとお辞儀をしてきた彼。




硬派そう.........




ペコッと私も礼をして席に座る。








座るなり





「Aいいな〜!那須くん!」



『へ?那須?』



「狡い!変わって!那須くんトレードして!」



『はあ?』



「那須くんめっちゃかっこいいじゃんかね!羨ましいなぁ〜」





近くに座ってた女子から羨ましがられるというこの有り様。




そんなにモテるの?あの人。




那須って少し前どっかで聞いたことはあるんだけど、思い出せないな。

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作者名:きい | 作成日時:2017年10月4日 8時

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