第291話…よかった ページ41
ユウ視点
あぁ…ここでAとアレンさんは………
そんなことを考えていると後ろから2つの足音が聞こえてくる
キリトたちだと思い僕らは気にせず木を見続けた
？「兄さん早く！！こっちこっち！！」
？「待ってよA！！」
僕らは目を見開き勢いよく後ろを振り向く
A「アレン兄さん遅ーい！」
ｱﾚﾝ「や…やっと病気から解放された兄をもっと気遣え！！」
そこには10歳ぐらいの姿をしたAとアレンさんがいた
ﾕｳ「う…そ……」
ｸﾞﾘﾑ「ふなぁ…」
思いっきり抱きつきたい気持ちを押し殺して身を隠しながら僕らは涙を流す
A「見て見て！ほら！可愛いでしょ？」
ｱﾚﾝ「珍しいな…こんなところに飛竜の赤ちゃんなんて」
その言葉に僕らは分かりやすく反応する｡
まさか…そう思い恐る恐るAたちが抱える飛竜を見る｡
A「霧雨って名前にするの！」
ｱﾚﾝ「飼う気か！？」
そこには首に見覚えのある白黒の縞模様のリボンをつけた霧雨がいた｡
ﾕｳ「ふっ…うぅっ…」
僕は手で口を抑え声が出ないよう必死に抑える
グリムも同じように霧雨をじっと見ながら涙をポロポロこぼしていた
ｱﾚﾝ「どうやって母さんに説得する気だよ…」
A「お父さんにお願いするの！」
ｱﾚﾝ「どっちにしろどうするつもりなんだか…」
アレンさんは肩を落としながら幸せそうに笑うAと霧雨を見つめる
ｱﾚﾝ「…………まぁ、そんなに仲がいいなら俺も協力してやるよ」
A「本当！？約束だからね兄さん！！」
Aは嬉しそうに霧雨をギュッと抱きしめた
ｱﾚﾝ「そういえば今日の夜ご飯はAの好きなコーンスープだってよ」
A「やったーーーーっ！！」
結局2人と1匹は僕らに気づくことなく村へと戻っていった
ｸﾞﾘﾑ「ユウ…Aも霧雨もアレンってやつも…ちゃんと一緒だったんだゾ…アイツらも幸せそうに笑ってたんだゾ…！！」
ﾕｳ「うん…うん…っ！よかった…本当に…よかった……」
彼女は200年越し………いいや、400年越しにあるはずだった未来を掴み
幸せになっていた｡
僕らのことを覚えてなくてもちゃんと………
それから数ヶ月経った後また別の形で僕らは再開することをとなる
でもそれは……また別のお話だ………………
END
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作者名：氷の妖精姫♪ | 作成日時：2022年4月6日 16時
