第16話…親切 ページ16
A視点
ｸﾛｳﾘｰ「では、善は急げです。寮へ向かいましょう。少し古いですが、趣のある建物ですよ。」
ﾕｳ「趣のある…」
A「私はその前に鎧を取ってきますので先に行っていて下さい。それから軽く道を教えてくださいませんか？」
私がそういうと学園長殿は近くにあった紙とペンを使い地図を書いてくれたのでそれを受け取り扉のある部屋まで戻った
A「あったあった！よかったぁ〜没収されてない！えっと…特に壊れてるところは無しっと…ん？これって卵？なんの卵だろう………透けてうっすら中が見えるけど…ってもしかして
霧雨は私の飛竜で整合騎士となってから200年ずっと一緒にいてくれた私の第2のパートナーだ。もちろん1番はアドミニストレータ様から頂いた神器である剣だけどね
A「なんでこんな所に霧雨が…っていうかなんで卵！？意味わかんないんだけど…」
まぁ、でも暖かいし生きてるはず…そのうち孵化するでしょう
A「さてと…行きますか」
私は学園長殿から借りた袋に鎧を入れ空いてる方の手に霧雨の卵を持った。落とさないよう慎重に運ばないと…
A「地図によると……こっちか！」
あと…こんなところで言うのもアレだけど…実は私とぉっっっっっても方向音痴なんです…
A「あれ？ここってさっきも通ったような…う〜ん…困ったな…こう言う時はいっつも霧雨に助けてもらってるんだよな…」
私が困り果てていると後ろからこちらに向かってくる1つの気配を感じた
？「こんなところで何してるんだ？」
A「何をしているとかではなくてただの迷子…じゃなくて初めて来るところなので道がわからなくなったんです」
？「なるほど道に迷ったのか…で、どこに行きたいんだ？よければ道を教えるぞ」
顔に絵を描いた男は親切にそう言ってくれた
A「この紙に書かれている場所に行きたいのですが…」
？「ここは…もしかしてオンボロ寮じゃないか？」
A「オンボロ寮…とは？」
私が首を傾げて聞くと男はこれまた親切に教えてくれた
？「名前の通りボロボロの建物でな…昔はどこかの寮だったらしいが今は確かもう使われていないはずだけど…」
A「色々ありましてね…詳しい話をするには時間がかかって面倒…ではなく夜中なのに貴方の時間を取らせるわけにもいきませんので説明はまたいずれ」
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作者名：氷の妖精姫♪ | 作成日時：2020年12月19日 9時
