第12話…寮 ページ12
A視点
教師とあろうものが整合騎士を知らないとは…やはりここは私の知る世界ではない可能性が出てきたわね。そんな中私の正体が女だと気付くと学園長殿は頭を抱えて溜め息を付きながら言う
ｸﾛｳﾘｰ「はぁ……なんて事でしょう今日はなんていう日なんでしょうッッ」
A「はぁ……？」
ｸﾛｳﾘｰ「ナイトレイブンカレッジは男子校なのにこんな…こんなか弱い女の子が送り込まれてくるなんてこと初めてですッッ！！！」
あぁ……ここ男子校だったんだだから男が多いいなーって思ったわけだ……が！！
A「か弱いとはなんですか？私がそこらにいる子犬や子猫どもに勝てないとでも？整合騎士となってから日々強敵と戦ってきましたが私が勝てなかったのは整合騎士長であるベルクーリ閣下と最高司祭アドミニストレータ様だけです。元老長とは顔も見合わせたくなかったのでなんとも言えませんが…子供相手に負けるなどという
ｸﾛｳﾘｰ「あっ…はい…すみませんでした」
A「理解してくれたらいいんです」
学園長殿は軽く咳払いをしてグリムの話へと変えて喋り始める
ｸﾛｳﾘｰ「一旦、貴女たちの事は置いといて……狸くんには、学園外に放り出しておきましょう鍋にしたりはしません。私、優しいので。誰かお願いします」
魔法を使えないグリムを拘束して退場させようとしていた
ｸﾞﾘﾑ「ぎにゃー！離すんだゾ！オレ様は………絶対、絶対！！大魔法士になってやるんだゾー！！」
その言葉を最後にグリムは会場から姿を消した……っというより無理やり外に追い出された
ｸﾛｳﾘｰ「少々予定外のトラブルはありましたが入学式はこれにて閉会です。各寮長は新入生を連れて寮へ戻ってください」
各寮長……っということは寮は1つじゃないってこと？
ｸﾛｳﾘｰ「……ん？そういえば『ディアソムニア寮』寮長のドラコニアくんの姿が見えないようですが…」
式典に出なくてはいけない人がなんでここにいないのよ…どこの誰かは知らないけど上に立つ人間としての自覚があるのかしら？
獅子の耳を持つ男「＿＿＿アイツがいないのはいつもの事だろ？」
ターバンの男「あれ？もしかして誰も式のこと伝えてないのか？」
美人な男「そんなに言うならアンタが伝えてやればよかったじゃない」
ターバンの男「うーん。でもオレアイツのことあんま知らないんだよなー」
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作者名：氷の妖精姫♪ | 作成日時：2020年12月19日 9時
