愛を知らず、溺れる II (ページ10)

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久しぶりの再会ページ10

_____ あなた

『じゃあ、ジョングガ待ってるから行くね？』

そう言ったテヒョンさんを見送る
ベッドに座って見える外を眺めるとジョングクさんが

車から降りてこちらに手を振る

｢ふふ(笑)｣

振り返すと遠くからでもわかる笑顔。

『ジョングガ？』

｢……え？｣

そこに居たのは、スーツを着たジミンさんだった

『久しぶりだね。……テヒョンと上手くいってるんだね』

目線を逸らしながらそう告げたジミンさんは
ベッドの横にある椅子に腰を下ろした

｢……付き合ってはないですけどね？｣

『付き合ったらオレ悲しいんだけど？』

｢またそんなこと言って。｣

今日は、ジミンさん一人だけなんだ。

『今日は、ヒョンは来ないよ。』

まるで私の考えてる事をわかってるかのように
そう答えたジミンさんの目は鋭くて背中に嫌な汗が流れる

｢…わかってますよ。あの人は私に会いにこない｣

『…正確には、会いにこれないんだよ。弱虫だから』

｢弱虫…？ユンギさんが？｣

『うん。ヒョンは弱虫で強がりで馬鹿なボスだよ』

｢今頃クシャミしてるんじゃない？(笑)｣

『わースナイパーで撃たれそう…(笑)』

そんな笑い声が徐々に消えていく頃ジミンさんは
真面目な顔で私の目を見つめ

『Aちゃんは、綺麗だね。いつ見ても』

そんなこと言うから、今までのジミンさんとの
事を思い出して胸が熱くなる

｢ジ……ミン…さん｣

『綺麗。ほんとに、、、、好き。』

苦しそうな声でそう言ったジミンさんになにも
言い返せなくてそのまま唇が重なる

だんだん、まるごと食べられるようなキスに
変わった頃ジミンさんのポケットから携帯電話の
振動が聞こえる

『あ、、行かなくちゃ』

そう呟いたジミンさんに微笑んで病室の外まで
見送るとまたこちらを向いて頬を優しく包み込む

『Aちゃん。』

｢ジミンさん……｣

『Aちゃん、気をつけて。』

その言葉とキスを一つ残してジミンさんは
背を向けて歩いていった

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