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ジミンとのある一日【番外編】 ページ30

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「ジミンさん。おかえりなさい」









『ただいま。……あれ?今日はなんかいつもより綺麗』







「ほんとですか?……ジミンさんも居はセットしてるね」








『ちょっと、ヒョンの付き合いがてらにね』









そう言って、入口でスーツを脱ぐとすぐさま私を
ジミンさんの匂いで埋めつくしていく
そんな些細なことでも嬉しくて抱きしめ返す私









『……最近来れなくてごめんね。』








そう、ジミンさんは最近忙しそうで来れない日が
続いて今日で1ヶ月が経っていた。だけど毎日の
電話やメッセージでなんとかやり切れた








『……なに、寂しかった?』






中々離れない私の背中を規則よく叩き問いかける







「…うん。寂しかった。」








『なに……可愛すぎるんだけど。食べていい?』








「いいよ……、ジミンさんでいっぱいにしてよ」









柄にもなくそんなことを言う私に驚いたのか
抱きしめていた手を解いてゆっくり顔を見包み込むと
軽い口付けを落とす。


それが次第に、噛み付くようなキスになりあっという間に
布団へ連れていかれて優しく頬を撫でられる








『Aちゃん、話があるんだ』









こんないい雰囲気なのに急に真面目な顔をした
ジミンさんに何も言えないでいると落ち着かせる
ために私の頭を胸に抱き寄せて深呼吸をする









「……なに?ジミンさん…。何か怖いんだけど」









『悪い話じゃないから、泣きそうにならないで』








顔を隠していてもお見通しで、こぼれ落ちそうな
涙を我慢する私









ジミンさんの口から出てきた言葉は









沢山のお金が必要で、無理に仕事をこの1ヶ月
いれていたという内容だった。









『Aちゃんのために、頑張ってきたよ』









「私の……為に…?」









『もう、僕以外の人に触れないで。』









その言葉の意味は直ぐにわかった。
嬉しくて思わず涙が垂れた頬を親指で優しく
拭ったジミンさんは









『ここから出よう。……俺だけのAになってよ』









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作者名:ぽち | 作成日時:2018年7月11日 19時

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