愛を知らず、溺れる II (ページ28)

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ナムジュンとのある一日【番外編】ページ28

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ある日、忙しそうに遊郭を走り回るナムジュンさんを
見つけて声を掛けようか迷っていた私は物陰から
じーっと見つめている。

『A…？何してるんだ？』

｢え…、いや、ナムジュンさん忙しそうだから｣

『あ〜急に予約が入ってな。…どうした？何かあった？』

手にたくさんの料理を持つナムジュンさんは、
首をかしげて私を見下ろす
何故か、素直になれなくて私はナムジュンさんの手に
あったはずの料理を持ち、大広間の空の間に運ぶ

『あ…っ！！A！何してる！』

なんて後ろから聞こえたけど聞こえないフリ
入れば、沢山の人達と遊女達が騒いでいる。

私はこんなの絶対無いからな〜なんて少しだけ
羨ましく思っていると、声をかけられる

A『うわ！Aちゃんッ！本物だー！！』

B『き、きれい……今日はツイてる……！！』

いろんな所から話しかけられてお話していると
酔っ払っているのか、一人のお客様に手を引かれ
無理矢理、膝の上に座らされる形に

｢…あ、あの……こ、困りますッ｣

そんな私をよそに、腰や足をなで上げるお客様
思わず目をつぶった時に、聞こえた声

『A様…こちらへ。』

｢ナム…ジュ…ン…さん……っ｣

勢いよく手を引かれて空の間を出るとそのまま
両手を壁に縫い付けて壁ドンをされる
ナムジュンさんを見上げると、いつもの優しい顔で

私を見下ろすけど、その目は鋭かった

『言うこと聞かないから……お仕置きしようか？』

｢や……やだッ……。ごめんなさい…｣

そう言っても、その手はまだ離さないナムジュンさん
解けないと分かっていても抵抗すると今度は首元に
口をちかづけ、ペロッと舐められる

｢ひゃッ…！！｣

『あんな気安く触られるなよ……はい、お仕置き』

お姫様抱っこをされて、月の間へ運ばれた私は
ナムジュンさんからの"調教"という名のお仕置きを受ける

『……くッ………いい声で鳴くんだな…ッ』

私にとって、"調教"は時として"快楽"になる

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