愛を知らず、溺れる II (ページ25)

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"感謝してくださいよ" ページ25

_____ ユンギ

あの出来事から三日経ち、彼女は姿を消した
あの時、守ると約束した癖に守れなかった俺は

『まじ……ダッセェ』

ジミン『はい。ダサいです。』

『お前……ッ！』

動こうとしてもまだ完治していない俺の足が
しっかり動くはずもなくて目の前にいるコイツを
今すぐ殴ってやりたい

ジミン『ヒョン。今ヒョンの考えてる事分かります』

急にそう言ったジミナ。

ジミン『殴ってやりたいとか思ってるでしょ

急所外したんだから、感謝してくださいよ。』

『…お前ッ……、、覚えてろよ……』

ジミン『俺はその覚悟はあります。』

『……は？』

ジミン『俺は二人同時に守れないと分かってました。』

少し苦しそうに吐き出したその言葉。
確かにあの状況では二人同時に守れなかった。

ジミン『俺は……ッ、、、』

『いいから。わかったから喋んな。』

もう、お前を苦しめないから。
何も悪くないのに悪者になりきろうとしたお前は
やっぱり俺の大事な弟で大事な右腕には変わりねぇよ

コンコンッ

『…はい』

病室の扉を開けたのはテヒョン達だった。

ジン『…ユンギさん。ありがとうございました』

ナム『ユンギさんのお陰で彼女はここまで来れたので』

『…いや、、俺はなにも………』

テヒ『彼女の想い貴方ならわかるでしょ。』

グク『…どうか、その想いを大切にしてくださいッ』

ホソク『……まあ、生きて償え。お前ら』

『……悪かった。本当に……すまなかった。』

ジミン『申し訳ございませんでした。』

『最後に……聞こえたんだよ。』

あいつがこめかみに銃口を当てた時に、
空耳か、それとも本当にあいつが発したのか

曖昧な俺に聞こえたんだよ。あいつの声が

『愛してるって……』

俺も……お前を一番愛してる。

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