愛を知らず、溺れる II (ページ3)

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涙のかわりにページ3

____ あなた

息が詰まるような感覚で目が開くと目の前に
映ったのは、見慣れた顔だった

みんながそれぞれ口々に私の名前を呼んでる
それに反応するように手を上げるとホソクが頭の上に

手を伸ばしてナースコールを押す

バタバタと忙しない音が聞こえて視点を変えると
驚いた様子でこちらを見るお医者さん

『聞こえますか？』

上手く声が出せなくて縦に首を振ると体を触って
診察を始めていくお医者さん

『どう？痛いところはない？』

それまた首を縦に振る
そんな様子を心配そうに見つめるテヒョン達に
微笑めば、次々と抱き合って方を震わす

ジン『聞こえる？大丈夫？？A……』

グク『よかった……よかった…ッ。』

ホソ『も…ぅ、、心配かけんなよ馬鹿…ッ！』

ナム『おかえり、、Aッ。』

テヒ『ごめん……ごめんね…A。』

首を何度も縦にふると嬉しそうな顔を浮かべるテヒョンさん達

医師｢あの、彼女のことで少しお話が…｣

ジン｢テヒョンはここに居てあげたら？｣

そんなジンさんの言葉を静かに聞いたテヒョンは
握る手に力を入れて、口を開いた

テヒ『俺も聞きます。』

その時のテヒョンさんの顔は今まで見たことのない様な
表情で何故かわからないけど少し、安心した。

医師の後を着いていく四人を静かに見送り、

テーブルの上に置かれた携帯を開く

コンコン

後ろから聞こえたノックに反応すると見覚えのある

顔が覗いていた。

____