愛を知らず、溺れる II (ページ2)

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力不足____TH ページ2

____ テヒョン

ジョングクからAが、自らの命に
手をかけたと聞いて慌てて車で病院へ向かう
その間、俺は自分の力不足に改めて気づく

特別治療室へ入るとすかさずホビヒョンが俺の胸倉を
掴みあげて腫らした目をこちらに向けた

『…なんで、、なんでお前がいながら…ッ！！』

｢ごめ………ッ、、、ごめん…ッ。｣

俺は気がついていたはずなのに彼女がこうなる事を
あの日見せた彼女は月の間の頃と変わりなくて

だから、言ったんだ彼女に

｢……A。………抜け出そうか｣

だけど彼女は、優しく微笑むだけで返事なんてなかった

あの時帰らずにいようかと思った

だけど、それは彼女を余計苦しめることだと思った

だから、俺はAの意思を尊重した。
いつかユンギの野郎に殺される前に、
彼女が自分で自分の心を壊してボロボロになる前に

自ら命をたった方がいいと

｢俺の…力不足。ごめん…。｣

あれだけ任せると、頼んだと言われたのに
結局俺は目の前にいる彼女の思惑通りになった事を後悔した

｢…ん…………｣

時折苦しそうな顔をするAの手を握る

まだピッピッピッピッと動くモニター

どうかお願いだから、彼女を取らないで…

ホ｢…ッA！！Aッ！！！！｣

ジン｢だめだよ…A……ッ。行っちゃダメだ……｣

グク｢戻ってこいよ……Aッ、、返事しろよ……｣

ナム｢……Aッ、、、A…ッ｣

モニターの心電図の音が弱くなって、不規則になって
どんどん線が真っ直ぐになりそうな時皆で彼女の名を呼ぶ

『A…ごめん。ごめんね……。』

もうダメだと、もう彼女は帰らぬ人になったと
その場いるみんなが思った時、ピクリと手が動く

｢え……？A？A……戻ってきて………｣

｢………はッ…｣

おかえり。A。

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