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あなたの心の中に ページ23

_____ あなた









「ユンギさん……」






足元から崩れ落ちたユンギさんにゆっくりと近寄ると
膝のあたりから赤黒いものが流れ出している







「……ユンギ…さんっ」








名前を呼ぶと、汗ばんだ顔をこちらに向けて笑うユンギさん








ユンギ『……足だ…心配…すんじゃねぇ……っ』









苦しそうに息をするユンギさんを見て目には涙が
溜まっていく

それを零すまいと目に力を入れて必死に堪える私に
ユンギさんは簡単に私の心を溶かしていく









ユンギ『覚えて…る、、初めてあった日の事……』







倉庫の天井を見つめて一つ吐き出す
その後に続いて出てきた言葉は、あの日の言葉









ユンギ『…いつかお前を………俺のモノにするから…って』









「……ユンギさん…っ、、、」









ユンギさんの顔を見る度に思い出される会話
私の両親は取り返しのつかないことをしてしまったのだと





そしてそれは、何にも変えられない事実であって
今の今までユンギさんがドンへ先生が苦しんできた
事を何も知らなかった自分を恨みたくなる









だから、私はドンへ先生と交わした取引を約束を守る









「ユンギさん……ごめんなさいっ。」









ユンギ『な…に……謝ってん…だよ……ッ』









まだ何かを話しているであろうジミンさんとドンへ先生を
見て、そのままユンギさんの手に握られているモノを取る









ユンギ『…お、、まえ…ッ』









「ユンギさん。私ね、ユンギさんが大好きで……


もう苦しむ所なんて見たくないの……。ごめんなさい。
最後に話せてよかった…っ、ユンギさん……」









私はユンギさんのモノを自分のこめかみに当てて
目をつぶる。









ジミン『Aちゃんッ!!!!』








ユンギ『A……っ!!やめろ……ッ!!』









ユンギさん……愛してる









もう、あなたは私の過去の人。
取り戻せない時間が、取り戻せないあの頃が









もう貴方を苦しめることがないように…









.

沢山の涙と君の想い→←全ての思惑は崩れ去る



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作者名:ぽち | 作成日時:2018年7月11日 19時

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