愛を知らず、溺れる (ページ37)

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ごめんなさいページ37

_____ あなた

あの日から一度も外に出ず、ご飯もろくに食べず
ただ、同じ景色を見る日々

それがどんなに幸せか

あれから一度も会うことのない、ユンギさん

そして、ジミンさん、ホソク、ジョングクさん

ジンさんやナムジュンさんでさえも

『久しぶりだね。月の間じゃなくなったんだ』

｢……テ……ヒョン…さ……んッ｣

何故か彼を見たら胸が締め付けられて、普段通りに
笑ってくれたテヒョンさんが居心地が良くて

自分でも身軽になったなと思うこの体を優しく抱きとめ
テヒョンさんもまた一緒に肩を震わせた。

あれから、テヒョンさんは毎日のように星の間へ
足を運んで月の間の頃と変わらないお話をくれる

会社での話し、お父様の話し、私の話、

無駄に口数が多いと感じたこの日テヒョンさんは
感ずいてたのかな。

普段は何も言わず、たまに不思議な部分もある
テヒョンさんは人一倍変化に気がつくのが早かったのかな

『……A。…………抜け出そうか』

帰り際、ハッキリとそう言った彼の目を見る
その綺麗な瞳に穢れた私を映さないで…

そう思ったと、同時にこう思った

ああ、テヒョンさんに感ずかれてるんだ。

帰っていくテヒョンの後ろ姿からはなにも読み取る
ことが出来なかった。だけど、何度も何度も振り返って

私に悲しそうな顔で手を振るテヒョンさん

｢ごめん………なさい…ッ｣

机に一つの白い封筒を置いて窓から外を眺める

お客様が入られた時間。慌ただしくなる店内

『おい！ちゃんとやれよ！！』

『ごめんって！怒んなよグギや！！』

大きな声で怒鳴るジョングクさんとホソクの声

｢ごめんね。｣

目をつぶって、足元にある台を蹴り飛ばし私の意識は

白く光った_____

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