遠慮なんかいらない____JK ページ32
____ ジョングク
ホソギヒョンに二人にしてほしいと言われたあの日から
Aに会えないでいた俺。情けな
ナムジュニヒョンがホソギヒョンを連れて出て来たのを
見て、あぁ、ただ事では無かったんだと思い知る
ここで、遊女達のお世話をする以上知らなくてもいい
情報まで耳に入ってくる。
だから、俺は結局全てを嘘で纏ってAを
騙してたのと同じ。俺もアイツと同じ。
ホソギヒョンとAが腹違いの兄弟だって
ミンユンギがAの命を狙ってるって
ジニヒョンがAを閉じ込めようとしてるって
テヒョンがAをかっさらいにくるって
パクジミンがAとミンユンギを近寄せないようにしてるって
ナムジュニヒョンがAとホソギヒョンを
引き離そうとしてるって
全部、全部分かってる。だけど俺は、この仕事をしてる以上
その情報を漏らすわけにはいかない。
だから、その立場を利用してやろうと決めた。
｢…ジニヒョン。俺、全部分かってますからね｣
目の前にいる気力のないジニヒョンに声をかける
悲しそうな顔して笑うなよ……
俺のきた頃の遊郭はそれはそれは綺麗で、
ここのトップと言っても過言じゃなかった。
だけど、今巷で噂になってるAの事。
体調不良ということで、月の間は暫くお休み
って事になってるけどそれがいつまで続くか…
彼女の幸せは、願えば願う程遠くなる
交わることはゼロに等しいのも一目瞭然。だから
俺は遠慮しない。ここで仕事が続けられなくなろうとも
彼女は、ミンユンギには渡さない。キムテヒョンにも
ホソギヒョンは、キムテヒョンに任せたみたいだけど
俺は納得出来ない。
だって、、、お前を愛してるのは俺だから
俺がお前の中で一番じゃなくていいから…
お願いだから、俺のそばにいてくれよ。A
お前の気持ちを考えずに俺だけの気持ちで突っ走る俺を
早く誰か、止めてくれッ…____
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作者名：ぽち | 作成日時：2018年7月3日 18時
