俺の役目____JH ページ31
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幼い頃、捨てられた俺は
幼馴染として、Aの傍にいる俺はこの世で一番
卑怯な男なのかも知れない。
"眠れない"と嘘をつき、"寂しい"とお前を求め
"愛して"と困らせる。だけどそんな俺を煙たがる事なく
大切にしてくれたのは、、"幼馴染"だから。
結局、俺達はそこからは抜け出せない。この先も
ナムジュンに聞いた悲しいミンユンギの過去。
だけど、Aだって辛い思いをしてきたはず
怒りの矛先を、彼女に向けたアイツが憎くて堪らない
彼女はただの"関係者"であって"加害者"じゃない
だけど、それを分かってても、ぶつけられる本人が
居ないから…って所だろうなって予測してた。
ジンさんの許可を得たテヒョンは星の間へ向かう
その後ろ姿を見てまた、自分が惨めに思えてくる
この壁を超えなければ、彼女を救えないのに
ここで働く俺には、彼女にしてやれる事はない
ナム｢…アイツを女としてみるな。｣
何度そう言われてきたことか。
ここの掟を破る事がどれほど影響を与えるのか
この遊郭自体の存続に繋がることでもある
先代からのしきたりを俺達は守らなければいけない
もちろん、Aも。
テヒョンが星の間から出てきた時に出会して
少しの立ち話を始める。
そこで聞いたのは、暫く顔を合わせていない彼女の姿
そして、ミンユンギを忘れたいということ。
だから、テヒョンに伝える。
俺はもう、彼女を守る事は出来ないと、
ここで、彼女の為に彼女の分まで働くと
だから、テヒョンお前があいつを連れ出してくれ
『テヒョン……頼んだよ。』
その言葉に、あぁ。任せとけ。って四角い顔をして
笑うあいつになら任せられると直感で思った。
救えるはずの距離にいるアイツを救えないのは
俺がただ単に臆病なのか、それとも____
彼女が、腹違いの妹だと知ったからなのだろうか____
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作者名：ぽち | 作成日時：2018年7月3日 18時
