愛を知らず、溺れる (ページ21)

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一夜の値段ページ21

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夜の練り歩きも昼よりかはスムーズに終わり

少しの休憩を取りながら今夜のお供する方を見るべく

月の間から下を覗く

《今回の月の間は、_____万からスタート！》

その声に、次々と目が飛び出るほどの金額を口々に言う御客様

《はい。____万！！次は？おー_____万！！》

そんな時、聞き覚えのある声が私の耳に届いた

『____万で。』

｢……っえ？！｣

びっくりした私を他所にもう一つ聞き覚えのある声が

その場に響いた

『____万』

『譲れよ。』

『お前の方こそ、気持ちよくさせる自信あんの？』

『A。』

振り向くと、だるそうに頭をかいたジョングクさん

『今回の競り聞いたか？』

｢…はい。｣

『俺除いて、二人の相手か。楽しめよ？』

そう。結局あの場だけではどっちも引けを取らず

ジンさんが今回の一夜を共にする御方はあの場で高額を

たたき出したお二人になった。

『今日から三日間は、忙しいな』

私の頭を撫でてそう話すジョングクさんは

楽しそうに笑みを浮かべる

『ちなみに、俺は、最終日だから。』

｢そうなんですか？｣

『当たり前だろ』

しばらくの沈黙が流れて、ジンさんから連絡を

伝達をしてくれたジョングクさん。

｢明日は____様で、明後日は____様。

最終日は、ジョングクさん。わかりました。

精一杯頑張ります。よろしくお願いします。｣

『可愛がってやるから、覚悟してろ』

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