愛を知らず、溺れる (ページ14)

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突然の訪問者ページ14

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普段よりもゆっくりと目が覚めて身体を横にすると

眩しい朝日がテーブルを照らしている

携帯を見ると、"ジミンさん"から連絡が来ていた

内容を見ると、早く起きて。の文字。

そんな時、窓ガラスから一つの石が投げ込まれ

布団から起き上がって窓から外を見下ろすと

下町の中に笑顔でこちらを向くジミンさんの姿があった

｢ジミンさん！！！｣

『やっほ。おはよう。ちょっといい？』

そう言われて、今日はオフだから案内するホソクも

ほかの所に回ってるだろうから出入口まで急ぐ

『こらこら、走ると危ないよ？浴衣なんだから』

｢だって…ジミンさんが｣

『なになに？僕が居たから急いできてくれたの？』

｢はい。｣

『ほんと、かわいいね。入っていい？』

そう聞かれて、スリッパを差し出して月の間へとご案内をする

｢でも、急にどうされたんですか？｣

『好きな人に会う時理由なんて、いる？』

目をそらすことを許さないとでも言うように

私の頬を両手で包み込むと、チュッと音を立てた

｢ごめんなさい。私も、会いたかったです｣

『嬉しいよ。でも、、、』

何かを言いかけ私の額に自分の額を預けた

『ヒョンに抱かれるAちゃんって

ほんと、色っぽいね。』

昨日のことを思い出し、何も言えなくなる私に

ジミンさんは続けて言葉を発した

『でも、俺に抱かれてるAちゃんの方が

綺麗だよ。今日は少し意地悪しに寄った。ごめんね』

微笑んだジミンさんに少しだけ胸の奥がチクッとする

｢ジミンさんの好きな色は何色？｣

『僕は、Aちゃんならなんでも似合うと思うけど

個人的に、白を着てほしいな。』

｢練り歩き、楽しみにしててくださいね。

ジミンさんの為に選んできます。｣

『ヒョンと選ぶのに僕を考えてくれるなんて

嬉しいな。僕も楽しみしてる。』

ジミンさんは、ギュッと抱き寄せて唇にキスを落とす

『じゃあ、また来るから。…大好きだよ。A』

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