愛を知らず、溺れる (ページ12)

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境界線を超えた時ページ12

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ユンギさんが帰った後、ホソクが月の月の間へ

入りいつものように部屋の掃除を行う

今日の仕事は終わったため着物から浴衣へと

着替え帯を締めようとした時後ろから手が伸びてくる

｢ホソク…？｣

『やるよ。貸して？』

着付けはいつもホソクがしてくれているため

それに甘えて綺麗に整えてもらう

『そんなに見られちゃやりにくい』

｢そんなに、見てないよ？｣

『見られてるがわは、わかるの』

なんて言いながら笑顔で私の帯を手に持った時

ホソクはその手を緩めた

不思議に思い足元に膝をつくホソクを見ると

不意に目が合って引き寄せられるように私も同じ姿勢になる

『…反則だよ。ルール破り。罰金』

なんて言いながら私を苦しそうに見つめる瞳から

逸らすことが出来ないでいるとホソクの手が私の頬を包み

『もう、無理。辛い。』

と弱音を吐き出した。そっと抱きしめると震えた声で

『お前が好きなのに…っ、、お前がほかのやつに

触れてると…、おかしくなりそう……っ。

この仕事向いてねぇんだわ…俺。』

｢そんな事言わないで…。私はホソクが居ないと無理だよ？｣

そう言うと体を引き離して、頬にキスをした

『もっと俺を求めてよ…。俺の名前を呼べよ

俺から、離れんなよ…っ。』

｢ホソク…。やだよ。離れないでよ…ホソク｣

『俺がお前から離れられないの知ってるだろ？

いつか、ここから出られる日が来るから』

｢ほんとに…、ほんとに離れない？｣

『あぁ。その代わり、俺を欲しがって……』

それに応えるようにホソクの首に腕を回すと

熱い口づけが降り注ぎ理性を止められなくする

『好きだよ。大好きだよ。』

｢私も、ホソクが居ないともう、無理だよ…｣

『それでいい。お前はそれでいいんだよ。』

それからゆっくりと身体を重ね合わせてお互いの

気が済むまでいろんな角度から重ね合わせた

｢…んぁ……っ、ホソク…きもち……っ、｣

『いいよ。イけよ。ほら。』

汗ばんだ私の額から汗をぬぐい取ると笑顔で

私にキスをし起き上がらせて着付けを始めた

襖の音が閉まり大きな部屋に残された私は

月の間に光を灯す大きな月を見て想いを馳せた

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