防 弾 警 察 _____ III

127 JM ページ27

_____ ジミン









『やっぱりお前らかよ。……面倒臭いなぁ』









俺がそう言っても相変わらず反応を見せない。
勢いよく銃口をそちらに向けると、どこから出したのか
分からない銃が俺たちに向けられる









｢ジミン……さん、、、こんなの…っ、｣









隣でボソッと囁いたその声は明らかに動揺してる
Aの声。それもそのはず、仮面の奴がこちらに
向けた銃は俺達警察が持つようなハンドガンではなく









『ショットガン…って、殺傷能力強すぎだろ』









｢でも、ここで足止め食らってちゃダメですよね…｣









確かに。こいつ一人が犯人なわけが無い。
寧ろ、他の行動を取っているメンバーの所にも
仮面の奴がいるのかも知れない。









『ジニヒョンの新しい無線機さ、まじ使えねぇ。』









ここに入った途端、無線機をハッキングされ
署に残るナムヒョンとも連絡が取れない。
勿論、他のメンバーとも。やっぱ無駄遣いだろこれ









そんな呑気な事を考えてたら、いつの間にか仮面の奴は
ゆっくりとこちらに銃を構えながら近づいてくる。









『今だ…っ！』









俺の声で、Aが横にあったお店に走り、
そのまま仮面の奴の背後へ回る
正直、もうこの距離なら向こうが引き金を引けば
俺はもう、一瞬で仏さんになる。









やっと背後に回り込んだのを確認したのを最後に
背後からAが仮面の奴の首元にチクリと、
注射器を差し込み液体を流し込んでいく









『…生け捕りにするつもりか？』









｢はい。……このマントの下に残されてるマークを

じっくり観るまでは、殺せません。｣









ある一種の鎮静剤を投与し終えたAは、
やけに涼し気な顔をしていた。









｢ジミンさん、上に早く行きましょう｣









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