防 弾 警 察 _____ II

096 JN ページ46

_____ ジン









『カメラの映像で割り出せたのはそこまで。

ここまで来たら片っ端から探すしかないよ。』









周辺のカメラを回収して割り出したのは、
市街地から走り去る姿だけで、奴らは上手く
死角を利用してテヒョナを連れ去った。









ナム『まるで、カメラにわざと映ってるような感じですね』









『それほど甘く見られてるって事だよ。』









その死角を一つ一つ虱潰しにあたる捜査員達
そんな中、先程のAちゃんの事を思い出す。









『やっぱり、繋がってたか』









彼女の両親との別れ、テヒョナの父との別れ
そして、当時長官だった、ユンギの父である
ユルギさんとユンギとの別れ









なんとなく掴めていた仮説が確証に変わった時だった









という事は、今回テヒョナを攫ったのには
どんな訳があるって言うんだよ。
Aちゃんやユンギへの見せしめ？それとも
警察への挑戦状と、捉えてもいいのか。









ユン『…なぁ、ジニヒョン。なんか、おかしいぞ』









ユンギがそう言った時、僕にも感じた違和感。
だけど、なんの違和感か分からない。









ジミ『……これがもし本当に見せしめなら、

テヒョナを選びますか』









確かに、テヒョナを選ぶ理由は正直ない。
もっと言えば、Aちゃんを狙う他ないよね。









『Aちゃん！！聞こえる？今どこにいる？？』









突然無線機から鳴るノイズ音がどんどんその
違和感を膨らませていく。









ナム『Aちゃんの無線機だけ位置情報が掴めません』









グク『Aさん？！、、聞こえますか？！』









それに応えるようにして、無線機から大きな銃声が鳴り響いた。









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