防 弾 警 察 _____ II

087 NJ case.06 end ページ37

_____ ナムジュン









『ジニヒョン………』









無線機を通されて聞こえたジミナの声は微かに
震えていて、今まで良く一人で乗り越えてこれたと
帰ってきたら褒めたい衝動に駆られる。









ジン『…ナム。ソフィアの所連絡しておいて。』









ソフィア。彼女は家なき子や、親に捨てられた
あるいは親が殺された、要するになんらかの事情が
あり、一人で生活をしなければいけない。そんな
子供の為につくった施設を経営している









『……ありがとう。ソフィアさん。ヒョン、OKです。』









ハビくんの為に用意される素敵な部屋や素敵な
環境はこれから先ももっと良くなっていくだろう









ジミナ達が帰ってくる前に、少しだけパソコンで
先程の、ジミナの事件を調べる。









『…耳の下の蜘蛛のタトゥー……だけか。』









ろくな目撃証言もなければ、証拠すら綺麗に
拭き取られている。これは先日知ったグガの、
過去の事件とも類似する









ジン『調べてんの？………タトゥーね。』









『一つ一つ調べるには、相当な時間が強いられます』









ジン『…そうだね。だけど、ナム。そいつらが

もし、運良く僕達の前に現れてくれたら、、

その探す手間も省けるよね？笑』









『…はい？、、彼らが姿を表すなんて………、、』









それもそうだ。揃いに揃って行方不明になったり、
死亡したり過去との繋がりがあったとしても
肝心な本人は姿を表さないでいる。









『…この韓国にも居られないはずですよね』









ジン『国際手配だもんな〜』









この時、呑気に笑うジニヒョンの思惑が僕には
全くわからないでいた。
だけど、この時のジニヒョンの言葉は、現実に
なる手前の"予知"だったではないか









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