なぱなぱ以前以後は間違い(ymin)

☆ ページ23

マネージャーside

今日も今日とて、らぶらぶ。

と思っていたら、どうやら違う雰囲気。

ふたりで一緒に車に乗ったけど、山田さんがうしろに座って、伊野尾さんは前の席に座った。

あれ？
あれれ？

朝の迎えの時は、いつも通りいちゃいちゃしてたのに、帰りになったら、重い空気。

伊野尾さんの鼻をぐすぐすする音が永遠に聞こえて来る。

きっきまずいぃ。

山田さん、イヤホンしてスマホを触ってるし、伊野尾さんは、えぐえぐ言い出したから、本格的に泣き出したのが分かった。
山田さん、イヤホンしてるし・・・

マ「伊野尾さん、大丈夫ですか？」
伊「う”っ・・・ぐっ・・う”〜」

泣いてらっしゃる。
30歳をすぎた俺よりかなり年上な、おっさんがぽろぽろと泣いてらっしゃる。

かっ
かっ
可愛い・・・

伊野尾さんって保護欲がかきたてられるんだよなぁ。
守ってあげたくなるんだけど、いじめたくもなる可愛さがあるんだよなぁ。

泣いてる姿が、可愛くて、でれってしちまうぜ(心の中で)

伊「山ちゃんに・・しっ・・・しから・・れたぁ」

“しかられた”って、子供かっ！
手の甲で目をこするのが、また可愛い。

マ「なんでしかられたんですか？」
伊「う”っおっ俺は・・悪くないもん！」

“もん！”って、女子かっ！
ぷうって膨らませたほっぺが可愛いすぎる！

やばい！
もう、にやにやが隠しきれなくなって来た！と思ってルームミラーを見たら・・・

やばい！
コロされる俺。
スナイパーの目をして山田さんが俺をにらんでるぅ。

伊「休憩時間に山ちゃんに“ちゅうして”っておねだりしたら、山ちゃんが“だめ”って言ったの〜ひどいよぉ〜」

伊野尾・・・
それはお前が悪いだろ。

伊「いつもはしてくれるのに・・・」

いつもしてんのかいっ！
お前ら、どこでもちゅっちゅっしてんだな！

伊「もう、俺に飽きちゃったのかなぁ・・うえぇ〜ん。
山ちゃんの事、大好きなのにぃ」
山「好きに決まってんだろ！」

おっと！
イヤホンは飾りだった山田さん、参戦。
びっくりした伊野尾さんがうしろを振り返った。

山「さっきは、慧が可愛すぎて、押し倒したいのを朝から我慢してたから、ちゅうなんかしたら抑えが効かなくなるのが分かってたから、死ぬ思いで、“だめ”って言ったの！ごめん！」
伊「山ちゃん・・・」

後ろを振り返ってた伊野尾さんの頭をつかんで、がっつりなキスを始めた。

まあしょうがない。
シートベルトはしてるし。

で、もうマンションについたけど・・・

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