なぱなぱ以前以後は間違い(ymin)

☆ ページ17

cn said

涼介、目が怖いから。

俺の肩をがっちりつかんで前後に揺らしなら「言え！知念！」ってひたすら言ってる涼介の目がガチすぎて、怖いから。
筋肉ばかの筋力で揺さぶられたら、くらくらするから。

ってか、

いや、まじで思うんだよな〜

両思いなんじゃないの？

って。

僕だっていのちゃんの事、好きだから涼介のアシストはしたくないけど、まあ、しょうがない。

僕のいのちゃん“好き”は、涼介の“好き”とは、まったく違う世界だから。
いのちゃんを好きだから、いのちゃんの事をよく見てる僕。

そんな僕の見解。

いのちゃん、涼介の事、よく見てる。
僕と話してると視線を感じるし、何気なく見れば、こっちの話にくすって笑ったり、羨ましそ〜な顔したりしてるし。

涼介と話してる時のいのちゃんは、他のメンバーと話す時と変わらないんだけど、話が終わって涼介がいなくなった後、嬉しそうにするし。
そのあと、だいぶ機嫌良いし。

涼介にツンツンな事を言われると、その場では笑って反撃するけど、涼介がいなくなったら、しゅんってなるし。
そのあと、だいぶへこんでるし。

それに時々、えろい目して涼介を見てる時もあるんだよな。

涼介のガチ恋ほどの熱量が、いのちゃんには無いかもしれないけど、まったく勝算がない賭けではないと思うんだよな。

山「知念！詳しく！」
知「もう！うるさいなぁ！」
山「大事な事！」
知「とりあえず、気持ちを伝えてみなよ」
山「やだよ！フラれたらかっこ悪い」
知「ふっガキ」

告白しないと、何にもはじまんないだろ。まったく。
真っ赤な顔になった涼介が可愛くて。しょうがないから、もうちょいアシストしてあげる。

知「もし、告白してフラれたら1年間ご飯おごってあげる」
山「はあっ？」
知「僕が涼介にご飯をおごるなんて想像できる？」
山「・・・できない」
知「でしょ」

僕は堅実派だから、勝算のない賭けはしないんだよ。
この意味、分かる？

ん〜って考え出した涼介。
そこから、ん〜ん〜ひたすら言いながら悩み出した。

青春だなぁ。

なんて、おじさんくさい事を思ってたら、涼介が立ち上がったから、びっくりして見上げれば、鼻の穴を膨らませて宣言した。

山「する！告白、する！」

青春だなぁ。

なんて、思いながら。

頑張れ！
恋してる涼介、頑張れ！

って思たんだ。

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