コード・ブルー緊急救命～Ivy～ (ページ11)

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緋山side ーin初療室ー

横峯「お疲れさまです」

緋山「ドクター私だけ？不安だわ・・・」

ピリリピリリ

その時、私のPHSが鳴った。

誰だよ、と思いながら、画面を見ると、藤川からだった。

緋山「はい」

藤川「緋山、こっちに来れる？」

緋山「無理、初療室私だけなの」

藤川「三井先生は？」

緋山「橘先生と腸管損傷のオペに入ってる｣
　
藤川｢紫水は？｣

緋山｢いま、白石と現場行ってる。
ここ離れたら医者がいなくなるからさ」

名取「俺らも一応医者だけどね～」

お前らは、使えないだろ。
医者って呼んでいいのかって言うくらい使えないわ。

緋山「どうしたの？」

藤川「熱傷の内田さん、ショック状態なんだ
灰谷とCHDFしようとしてるけど手が足りない」

緋山「わかった、フェロー！」

名取＆横峯「？？？」

緋山「男と女、両方！」

横峯「はい！」

緋山「MPTオーダーして10－10で
　 JATECのプライマリーサーベイぐらいは
　出来るわよね。研修でやったでしょ？
　それで異常があったらコールして
　私はICUに行く」

横峯「はい！」

名取「今の指示分かった？」

横峯「半分ぐらい？」

雪村「輸血の準備をして待ちましょう」

ヘリが、現場から戻ってきた。

雪村「血圧落ちてます」

紫水「輸血はやくして、このままだと心停止する」

冴島「頸動脈の触れ、弱いです」

紫水「横峯、ラインもう一本取って」

横峯「はい」

白石「瞳孔不同がある
　脳外に連絡して」

名取「はい」

白石「まずい・・・開胸の準備！」

冴島「はい！」

白石「出血源が見つからない・・・」

冴島「緋山先生呼びましょうか？」

紫水「いや、右から脱転して探ってみる吸引して」

藍沢「今日はよく呼ばれるな」

冴島「藍沢先生」

藍沢「瞳孔不同はおそらく末梢性だろう
　腹の出血が済んだらCT撮ってくれ
　そこでもう一度診察する」

白石「分かった」

冴島「血圧落ちてます」

紫水「レベル1の血液、FFPに変えて」

名取「はい」

白石「どこから出てるの・・・
　右手でこっちの腸管引っ張って
　もう少し奥から」

横峯「出血が！どうすれば！」

紫水「手離さない！見えない、
横峯、そのまま左手で出血してるところ吸引して」

冴島「血圧50切りました」

紫水｢まずいなぁ｣

藍沢「・・・見えるか？」

紫水「待って、そのまま
　あった、右の総腸骨静脈からだ
　・・・遮断した」

雪村「血圧60に戻りました」

白石「危なかった・・・」